中学3年生のときにHUCRoWのアセスメントを受けた橘ゆかさん(仮名)の例です。

ゆかさんは、小学生のときから音読や本を読むことがあまり好きではなく、国語が苦手、算数の文章問題はさらに苦手でした。
受験をして私立中学校に通っており、以前は週に数回の個別塾と、同じく週2回程度の家庭教師、さらにそれ以外の日には親御さんが宿題を見てあげるなど、何とか工夫しながら学習してきました。
しかし、中学生になると一気に学習量が増えて、ますます困難なことが増えました。

特に国語の文章読解が苦手なゆかさんに、親御さんはきつく当たります。

なんでわからないんだ? さっき読んだだろう

そんなこと言われても、わかんないよ!

こんなふうに、険悪なムードになることも日常茶飯事でした。

ゆかさんは、言語領域の「短期記憶」も「ワーキングメモリ」も、数値が低く出ていました。また、特に、「言葉」に関する音声情報の記憶と処理が特に苦手だとわかったのです。一方で、視空間領域はどれも平均的でした。

親御さんからは、ゆかさんは漢字の音訓の読み分けができず、熟語になると読み方が困難になると聞いていました。HUCRoWの結果(上図)から、漢字の形がわからずにつまずいているのではなく、読み方、つまり音としての言葉の情報が覚えにくいことがハードルになっているのだろう、と分析できます。

この分析を踏まえた ゆかさんの「この後」については以下の記事をご覧ください。
https://note.com/wm_hucr0w_ewm0/n/n10bc372948a6

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もっと詳しく「HUCRoWとは」

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