

【総合型選抜】ユニークな入試形式編!2
このシリーズでは、大学受験や大学についてお伝えしていきます。一緒に学んでいきましょう。
今回のテーマ:「総合型選抜」ユニークな入試形式編!
大学入試は今、学力試験だけではなく多様な方式に進化しています。中でも「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」といった特別選抜試験がトレンドとなっており、注目されています。今回はその中でも、「総合型選抜」に焦点を当て、、近畿大学のユニークな入試方式を紹介します。
総合型選抜試験とは?
大学入試は今、大きな変革期を迎えています。総合型選抜や学校推薦型選抜といった特別選抜方式が拡大し、従来の学力試験一辺倒ではない入試の形が主流になりつつあります。
特に総合型選抜は、大学が定める「求める学生像(アドミッション・ポリシー)」に合致しているかどうかを重視し、学力試験の成績だけではなく、意欲や熱意、将来の目標などが評価される方式です。

→ 詳しくは以下の記事もご覧ください。
今の大学受験のトレンド入試方式!総合型選抜試験・学校推薦型選抜
近畿大学経済学部は3つの選抜方式から選択できる総合型選抜!
今回、近畿大学の中でも「経済学部」に絞って見ていきましょう。
総合型選抜でも3つの選抜方式から選択できます。
- 総合型選抜A(グローバルキャリア志向型)
- 総合型選抜B(ビジネス・データサイエンス志向型)
- 総合型選抜C(起業志向型)
非常に興味深いのは、グローバルキャリア志向型やビジネス・データサイエンス志向型は、他の大学でも同内容の選抜名を見るケースはあるかと思いますが、起業志向型というのが特徴的です。
今回は、出願条件を比較してみましょう。
募集人員は、各学科10名程度!という厳しい壁が立ちはだかる総合型選抜
近畿大学経済学部は3つの学科に分かれています。
1、経済学科
2、国際経済学科
3、総合経済政策学科
各学科10名程度の募集人員となっている。全国から10名程度である点に注目する必要があります。
受験者数 R7(引用:近畿大学ウェブサイトより)
学科 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
経済学科 | 33 | 11 | 3.0 |
国際経済学科 | 16 | 6 | 2.7 |
総合経済政策学科 | 18 | 8 | 2.3 |
さあここで倍率だけで見ると総合型選抜って合格しやすいかもしれないと思われがちだが果たしてそうなのか「出願条件」を見ていきましょう!
「出願条件」をいかに早い時期に「確認」できるかが合否の分かれ目!
近畿大学経済学部の出願条件の共通点では、各選抜で「資格」「受賞」状況の提示が必須ではないが必要となっています。つまりこの情報をいつ知るかによっては、「受験」を諦める生徒も出てくるでしょう。では一つずつ選抜方式を見ていきましょう。
倍率3.0倍の総合型選抜A(グローバルキャリア志向型)
出願条件 ①②のいずれか(複数可)に該当し、それを証明するものを提出できる者
①外国語による資格試験において、下記のいずれかのスコア(IPテスト不可)を有する者
②高校入学後、外国語に関する大会等での受賞経験がある者。(賞の種類は問わない)
倍率2.7倍の総合型選抜B(ビジネス・データサイエンス志向型)
出願条件 ①②のいずれか(複数可)に該当し、それを証明するものを提出できる者
①商業、経済、統計等に関する資格試験において、一定以上の成績を有するもの。
②高校入学後、商業、経済、統計等に関する大会での受賞経験があるもの。(賞の種類は問わない)
倍率2.3倍の総合型選抜C(起業志向型)
出願条件 ①~③のいずれか(複数可)に該当し、③についてはそれを証明するものを提出できる者
①近畿大学在学中の起業を強く志望している者。
②起業経験がある者。(個人事業主、法人のどちらでも可)
③高校入学後、ビジネスコンテストやアイデアコンテスト等で受賞経験がある者。
合格を手にしたいのなら「倍率」と「出願条件」を見ること
ここでは、まず合格を手にしたいのなら「倍率」と「出願条件」を見ることをおすすめします。
• この倍率であれば戦えるのか?
• この出願条件は、残りの時間で戦えるのか?
• この倍率と出願条件は、自分に適しているのか?

と自問自答をしてみてください。
高校3年生から総合型選抜の対策を始めていては到底間に合わない?!

どれも共通して言えることは、高校3年生から総合型選抜の対策を始めていては到底間に合わないという事です。
資格取得するためには、事前に計画を練る必要があるからです。特に総合型選抜C(起業志向型)は要注意です。
出願条件が、①~③のいずれかと表記はされていますが、②、③の内容を見ていくとかなり起業しているもしくは起業意識を高く持っている高校生が受験してくる事が想定されます。
近畿大学経済学部を志望されている中学生の生徒・保護者様は、早めに大学入試要項等を見て頂き情報収集をされることをおすすめいたします。
まとめ
大学の入試要項一つ取っても様々な情報を得ることができます。受験倍率の事、出願条件の事など早めに情報収集し、戦略・戦術を組む必要があります。資格や検定も年間カレンダー等で決まっています。そのあたりも一般受験とは異なる思考が必要になってきます。
総合型選抜も一般受験もどちらもメリットデメリットがあります。重要軸は、あくまで合格を手にするためにはどの手段が「自分にとって」最短ルートなのかを「知る」事です。
お知らせ
オンライン大学受験予備校JADEでは、「無料進学相談」を実施しております。
「塾・予備校費用を下げたい」「進路がなかなか決まらずに悩んでいる」など高校生の方のお悩み事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
記事作成者

赤川 聡 (Satoshi Akagawa)
オンライン大学受験予備校 JADE
大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。