こども経済メディア キッズノミクス で紹介したニュース記事から、一定期間におけるアクセス上位記事や、世間で話題となったニュース記事を紹介します。
ぜひお子様と一緒に読んで、会話のきっかけや「どう感じるか?どう考えるか?」を聞いてみてください。

  1. 花火大会中止:使われなかった花火のゆくえとお金
  2. 年収400万円も夢じゃない?パート時給2,000円超え時代
  3. NISAの買付額56兆円突破で政府目標の2倍達成!投資を政府が推進する理由
  4.  「もったいない」を救う!コンビニ食品ロス削減の新プロジェクト
  5. 100円から投資できる!? 楽天証券『かぶピタッ』

年収400万円も夢じゃない?パート時給2,000円超え時代

近年、しまむらやイオンなどでパートの時給が2000円を超える事例が増えています。背景には、若者人口の大幅な減少や、高齢化による人手不足があります。2025年には「年収の壁」が103万円から160万円に引き上げられ、より多く働きやすくなりました。
短時間で高時給を得る働き方や、フルタイムで年収400万円を目指す道も広がっています。団塊ジュニア世代の退職も若い世代の時給アップに影響を与えています。一方で、中小企業では人材確保がますます難しくなっています。
今後は「正社員=安定」という常識が崩れ、多様な働き方が求められる時代になります。働き方の選択肢が増えるなかで、自分に合ったスタイルを見つける力が大切です。
お子さまと一緒に「働くってどういうこと?」「時給や年収ってどう決まるの?」といった話題で、社会の仕組みや将来の働き方について考えてみませんか?

花火大会中止:使われなかった花火のゆくえとお金

2024年の記事が、夏休みに入ってアクセスが増えています。
夏は台風や大雨などで楽しみにしていた花火大会が中止になることがありますね。中止になると、チケットの払い戻しや設営費用で損失が出やすくなります。中には、2億円以上の予算がほとんど無駄になった例もありました。また、使われなかった花火は濡れてしまうと安全上の理由から廃棄されることもあります。
花火大会が中止になると、多くのお金と労力が無駄になり、関わった人々にとって大きな損になります。これは、会社が商品を作って売れなかったときの損失とよく似ています。
「もし中止になったらどうするか」「準備したけれど使えなかったら?」という視点で、リスクや備えについて親子で話してみませんか?ビジネスにも通じる考え方を、夏の出来事から学ぶきっかけになります。

キッズノミクスでは、小学校低学年・高学年・中学生向けに、それぞれの年齢や興味に合わせた夏休み自由研究テーマを紹介する記事をまとめました。
低学年のお子さんには「身近なはたらく人へのインタビュー」や「自動販売機マップ作り」など楽しく体験しながら学べる内容を、高学年には「スーパーの値引きシール調査」や「お金のない1日チャレンジ」「自分だけの時給決め」など、ちょっと大人っぽい発見につながるテーマをご提案しています。中学生向けには、物価と生活の関係をデータやインタビューをもとに考察したり、推し活経済や世界の物価比較といった、社会のしくみを深掘りできるテーマもご提案しています。
今年の夏休みの自由研究を通して、お子さまが身近な社会や経済への関心を高めたり、自分だけの発見や疑問に出会える体験になればうれしいです。
ぜひ下記の記事もご覧いただき、親子で夏休みの研究計画を立ててみてください。

記事作成者

清水 裕矢

株式会社Progress CFO / 一般社団法人こども未来投資プロジェクト 代表理事

学習塾講師等を経て、2006年に外資系産業ガス企業で財務経理・人事総務責任者となる。以降複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在も複数企業の会計アドバイザー等を務める。社会・経済探究・金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
2023年11月30日に「キッズノミクス -クイズで学ぼう、お金と経済-」を発売。