

2025年4月家計調査から見る子育て世代の支出と節約ポイント
総務省が発表した2025年4月の家計調査によると、2人以上の世帯の1世帯当たり消費支出は32万5,717円でした。物価変動を除いた実質値では前年同月比0.1%減少し、2か月ぶりのマイナスとなっています。
この調査結果は、子育て世代の家計を見直すうえで貴重なデータです。実際に約6割の子育て世帯が「支出が増えた」と感じており、4割が「家計にゆとりがなくなってきた」と回答しています。

消費支出減少の背景と子育て家庭への影響
- 衣料品への支出が4カ月連続で減少
- 特に気温が低かったことで夏物衣料の需要が低迷。こどもの成長に伴う衣類の買い替えを控える家庭も増えています。
- 光熱費・水道代の減少
- 省エネ意識の高まりから支出が抑制され、家計にはプラス材料となっています。
- 家電購入の見送り
- エアコンや洗濯機などの家庭用耐久財への支出も減少傾向。物価上昇により買い控えが進んでいます。
一方で支出が増加した項目
- 食費が8カ月ぶりに増加(+0.3%)
- 物価高の鈍化により、食料品への支出がやや上昇。家庭での食事に重点を置く家庭が多く、栄養バランスを考慮した食事にお金をかける傾向があります。

子育て世代の家計管理に役立つポイント
- お金をかけたいもの
- 家庭での食事
- 育児用品(消耗品)
- その他の育児用品(おもちゃ・衣類など)
- 節約したい項目
- 自身の衣服や美容
- 外食や惣菜、フードデリバリー
- 趣味や交際費

固定費の見直し術
- 通信費:格安スマホに変更することで、月々の出費を削減可能
- 保険料:必要以上の生命保険を見直し、必要な範囲に絞ることも検討
- 光熱費:アンペア数の見直しや節電の習慣を家族で共有
食費節約のアイデア
- 食材宅配サービスを活用し、計画的に買い物することで無駄を減らせる
- 献立を1週間単位で決めることで、食材ロスを防げる
親子で始めるお金の教育
- 物価や値上げについて話し合う
- ニュースをきっかけに、物価の仕組みや価格の変動について会話をしましょう。
- 家庭の支出に優先順位をつける
- こどもと一緒に「必要なもの」「欲しいもの」を整理して考える習慣をつけましょう。
- こどもと一緒に節約体験
- 電気をこまめに消す、水を無駄にしないなど、日常生活で実践できる節約行動を共有しましょう。

まとめ

2025年4月の家計調査では、家計支出が2か月ぶりにマイナスとなり、節約傾向が鮮明になりました。子育て世代にとって、教育費の準備には18歳までに300~500万円が必要とも言われています。今こそ、日々の家計の優先順位を見直し、家族全体で支出を管理していくことが求められます。
こどもの成長とともに家計の状況は変化します。定期的な見直しと無理のない節約習慣を通じて、将来に備えた安心の家計づくりを目指しましょう。
