

みなさんが「タバコ」という言葉を聞いたとき、どこから来た言葉だと思いますか?
実は、日本語の「タバコ」はポルトガル語の「tabaco」から来ています。この言葉がどのように日本に伝わり、現在のような使われ方になったのか、意外な歴史を一緒にひも解いてみましょう!
語源
- 言葉:tabaco (タバコ)
- もとの原語:ポルトガル語
- もとの意味:葉巻(巻きタバコ)
- 日本語での使われ方:紙巻きタバコや葉巻、一般的に嗜好品としての「タバコ」を指す
日本語として使われるようになった背景
「タバコ」が日本に伝わったのは、安土桃山時代(16世紀後半)のことです。当時、日本にはポルトガル人の宣教師や商人が訪れ、西洋文化が徐々に浸透していました。その中でタバコも伝えられ、最初は高級品として武士や上流階級の間で楽しまれました。江戸時代になると、庶民の間にも広がり、嗜好品として定着しました。
当時は紙巻きタバコではなく、キセルと呼ばれる道具を使って吸うのが一般的でした。また、江戸時代の浮世絵には、キセルを使う人々の姿がよく描かれており、文化的な象徴にもなっていました。

ちょっとした雑学
- ポルトガル語の「tabaco」は、もともと南アメリカで使われていた言葉が由来とされています。先住民が使用していたタバコ文化がヨーロッパに伝わり、それがさらに日本に広がりました。
- 英語では「tobacco」と綴られますが、日本ではポルトガル語発音の「タバコ」が定着しています。
- 江戸時代には、タバコを保存するための「タバコ入れ」や、キセルを収納する「煙草筒」など、専用の道具が発展しました。
- 現代では、健康に配慮した禁煙や電子タバコの流行があり、タバコ文化は新しい形に変化しています。
- 一部の国では、タバコの販売や使用が厳しく規制されており、文化的背景によって扱いが大きく異なる点も興味深いです。
親子で話してみませんか
「タバコって、日本では昔どんなふうに楽しまれていたのかな?」とこどもに聞いてみてはいかがでしょう。「お父さんやお母さんが子どもの頃、タバコに対するイメージはどんなものだったか。」を、自分たちの経験を交えて話すのも良いですね。
また、「どうしてタバコが健康に良くないと言われるようになったのか、一緒に調べてみようか?」といったテーマで、現代のタバコ事情にも目を向けるきっかけを作るのもおすすめです。