日本語になった外来語たち#10:ジュース/ juice

自動販売機やコンビニでよく目にする「ジュース」。
でも実は、外国で「juice(ジュース)」と言っても、日本のように“甘い飲み物”全般を指すわけではないんです!
今回は、「ジュース」という言葉の意外な違いと、日本での使われ方を見ていきましょう。

  • 言葉:juice(ジュース)
  • もとの原語:英語
  • もとの意味:果物や野菜からしぼった汁(果汁)
  • 日本語での使われ方:果汁だけでなく、炭酸飲料や乳飲料など“甘い飲み物”全般を指すことが多い

「ジュース」という言葉は、戦後にアメリカから日本へ多くの製品や言葉が入ってくる中で浸透しました。もともと英語の「juice」は、オレンジジュースやリンゴジュースなど「100%果汁」の飲み物を指します。

しかし日本では、清涼飲料水の多くに「~ジュース」という名前がついていたため、「ジュース=甘い飲み物」というイメージが定着しました。その結果、果汁が入っていない炭酸飲料や乳飲料なども「ジュース」と呼ばれるようになったのです。

  • 英語圏では、炭酸飲料は「soda」や「pop」、乳飲料は「milk drink」と呼ばれ、「juice」とは区別されます。
  • 日本で「果汁100%ジュース」と表記するには、法律上、100%でなければならないというルールがあります。
  • 日本の子ども向け飲料には「〇〇ジュース」と名がついていても、実際には果汁1〜10%という商品も多いです。
  • 海外のレストランで「ジュースください」と言っても、水や炭酸が出てくることはほぼありません(100%果汁限定)。
  • 海外旅行中、「juice」は高価な飲み物というイメージがあり、水の方が安いこともあります。

「 “ジュース”って言葉、実は英語だと“果物のしぼり汁”だけを指すんだって。だから、英語で“juiceください”って言ったら、炭酸飲料は出てこないかも。日本ではいろんな甘い飲み物に“ジュース”ってつけてるけど、本当に果物からできてるかどうか、今度成分表示を見てみようか。」