書く力【トレーニング・レッスン】

ご自宅でできるトレーニング教材・題材としては学校の教科書が最適です。教科書の音読を通して、読んだ箇所に関して感想を問いかけると良いでしょう。

前章で示した例を参考に会話を組み立てるとよいでしょう。

書くことが苦手なこどものスタートラインは一人一人異なります。まず、こどもができていることを認めながら、上記の問いかけを繰り返します。書く「型」を意識した口頭による問いかけを何度も繰り返すことを心がけましょう。

京都女子大学の水戸部修治教授は、教科書を読んで「好きなシーンはどんなところだったかな?」「それははぜかな?」という問いかけが子どもの主体性を引き出す、と述べておられます。

この問いかけから引き出し、ノートや用紙に書くというステップが効果的です。

キーワードだけを書き出す、質問への回答を一文で書く等、まずは用紙に書くというところから始め、最終的には原稿用紙にスラスラ書けるようステップを踏みましょう。
気になる点は都度指摘するのではなく、学習サポーターである大人の意識に留めておきながら、こどものステップに適したサポートを日々継続することが望ましいです。