【総合型選抜・学校推薦型選抜】合格を掴む!志望理由書の書き方②

このシリーズでは、大学受験や大学についてお伝えしていきます。一緒に学んでいきましょう。

今回のテーマは「【総合型選抜・学校推薦型選抜】合格を掴む!志望理由書の書き方②」です。過去の記事も是非ご参考にしていただけましたら幸いです。

【総合型選抜・学校推薦型選抜】合格を掴む!志望理由書の書き方

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今の大学受験のトレンド入試方式!総合型選抜・学校推薦型選抜

4つのポイントで志望理由書を攻略する!

現在、総合型選抜や学校推薦型選抜を受験する生徒たちの志望理由書を指導しています。

前回の記事でもお伝えしましたが、志望理由書のポイントは以下の4つです。

  1. 将来の理想像
  2. 大学で身につけたい力
  3. そのために高校で取り組んできたこと
  4. その大学でしか学べないこと

今回は、実際に生徒がどのような点で悩んでいるのか、実例を交えて見ていきます。

志望理由書が書けない要因の一つに、現状を把握するための行動量が関係している場合があります。

Aさんのケース

Aさんは、9月初旬に大学へ志望理由書を提出する予定ですが、なかなか筆が進まずに困っていました。
彼女には「将来、海外で貧困問題を解決したい」という目標があります。しかし、悩みは「貧困問題」という言葉を理解していても、その把握が表面的であること。自分が貧困問題の「何を」解決したいのか、具体的な解決策が見つかっていませんでした。また、困っているとは言うものの、何から調べてよいか分からず、行動が止まってしまっている状況でした。

解決策:具体的な3つのアクション

Aさんの課題は、現状を把握するための行動量が少ないことでした。そこで、以下の3つの行動を提案し、実行してもらいました。

  1. 貧困問題に関する最新の記事やブログを読む
    小学生でも読めるような、要点がまとまっていて分かりやすい記事から始めるよう伝えました。Aさんは調べていく中で「コーヒー豆」の問題に行き着き、企業の支援活動などもイメージできるようになったようです。
    参考:https://kids.gakken.co.jp/jiyuu/category/research/sevencafe001/
  • 貧困問題に関する本を1冊読む
    より深く探究するために、第一線で活躍する人々がどのような活動をしているかを知ることが大切です。知識を得ることで、課題を発見し、解決策の仮説を立てられるようになります。
    知る → 課題発見 → 解決策 → 仮説
  • 海外の貧困問題に詳しい身近な人から話を聞く
    実際に携わっている人が周りにいるとは限りませんが、探し続けることで出会える可能性があります。Aさんの場合は、保護者の方の協力を得て、コーヒー豆に携わる方から直接お話を伺い、より具体的なイメージを持つことができました。

彼女はまだ核心にはたどり着いていませんが、一歩ずつ着実に前進しています。このようにネタ集めを進め、仕上げの段階に入っていきます。

志望理由書を書くことは、自分自身と深く向き合う時間です。ただ思っていることを書くだけでなく、相手に伝わるように自分を表現する力が求められます。

Aさんも8月初旬からこのプロセスを始めました。もし同じような状況で悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に考えていきましょう。

お知らせ

オンライン大学受験予備校JADEでは、「無料進学相談」を実施しております。
「塾・予備校費用を下げたい」「進路がなかなか決まらずに悩んでいる」など高校生の方のお悩み事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

記事作成者

赤川 聡 (Satoshi Akagawa)

オンライン大学受験予備校 JADE

大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。