
宇宙ゴミはどう片付ける?
〜地球のまわりにたまっている
「見えないゴミ」のはなし〜

空を見上げたとき、「空は広くてきれいだなあ。その先にある宇宙はどんな様子なのだろう?」と思ったことはありませんか?図鑑やテレビで皆さんが目にする広大な宇宙には、いま「ゴミ」がたくさんただよっていることを知っていますか?
それは、「スペースデブリ」と呼ばれる宇宙ゴミです。壊れた人工衛星や、ロケットの部品のかけらなどが、秒速7〜8kmの速さで地球のまわりをぐるぐるまわっているのです。「秒速7km」は「1秒間に7km進む速度」で、時速になおすと「時速25,200km」です。とんでもない速さなのです。
これまでにわかったこと
スペースデブリの数は、なんと1億個以上あるとも言われています。目に見える大きさのものだけでも数万個。しかも、人工衛星どうしがぶつかって新しいデブリができてしまう「デブリ連鎖」も問題になっています。このまま放っておくと、新しい人工衛星や宇宙旅行の安全があぶなくなるとも考えられています。

回収はむずかしいの?
「じゃあ、回収すればいいじゃん!」と思うかもしれません。でも、宇宙ゴミはとても速くて小さいものが多いため、地上からのコントロールだけではキャッチできないのです。また、宇宙空間での作業はお金もかかり、どの国がどのゴミを片付けるのか分別が難しいという問題もあります。
海にゴミが流れついても「誰のせい?」と決められないのとよく似ていますね。
解決に向けた動き

そんな中、日本の研究機関や企業が、「宇宙ゴミを捕まえる」ための人工衛星の実験を行っています。たとえば、JAXA(ジャクサ:宇宙航空研究開発機構)やアストロスケール社は、「ひも」や「マグネット」などの技術を使って、宇宙ゴミを地球の大気圏に落とす方法を研究しています。2021年には、使い終わった衛星に近づいて自動でくっついて安全に移動させる実験に成功しました。
「片付ける宇宙船」が本当に飛び立とうとしているのです。
みなさんならどうする?

もしみなさんが、「宇宙ゴミを片付けるチーム」の一員だったら、どんな方法を思いつきますか?
網でキャッチする?ゴミを小さくこわして燃やす?ゴミにならない衛星のつくり方を考える?
地球に生きる私たち全員が一緒に解決しなければならない大きな課題です。しかし、アイデアをもちよるほかありません。夜空を見ながら自分なりにこの課題の解決策を考えたり、ご家族の方やお友達と「宇宙ゴミどうする?」と話し合ってみてください。
