体幹を鍛える
体幹を鍛えるべき理由とトレーニング
こどもの健康と体の発達には、体幹を鍛えることが非常に重要です。
体幹とは、お腹や背中、腰など、体の中心部にある筋肉のことを指します。この体幹をしっかりと鍛えることで、こどもの体のバランスが向上し、さまざまなスポーツや日常生活の動作が効率よく行えるようになります。
この記事では、体幹を鍛えるべき3つの理由と、おすすめの体幹トレーニングを3つ紹介します。
【体幹を鍛えるべき3つの理由】
①バランス感覚の向上
研究によると、体幹の強化はバランス感覚と直接的に関連しています。
2016年に発表された研究では、体幹トレーニングを行ったグループのこどもたちが、そうでないグループに比べて、バランス保持能力が顕著に向上したことが示されました(Pediatric Physical Therapy)。
この結果は、体幹が強いほど全体の運動能力が向上し、スポーツのパフォーマンスが高まることを示唆しています。
②姿勢の改善
姿勢の改善に関しても、体幹トレーニングの効果は科学的に支持されています。
ある研究では、定期的に体幹強化エクササイズを行ったこどもたちは姿勢に関する評価でより高いスコアを記録したことが報告されています(Journal of Physical Therapy Science, 2015)。
これは、体幹の筋肉が強化されることで自然と姿勢が正され、背骨にかかる負担が軽減されるためです。
③運動効率の向上
体幹の安定性が運動効率を高めることは、多くのスポーツ科学の研究で確認されています。
体幹が安定していると、腕や足の動きがスムーズになり、より少ないエネルギーで高いパフォーマンスが可能になります(Sports Medicine, 2017)。
また、体幹がしっかりしていることで、スポーツ中の怪我のリスクも減少するとされています。
これらのエビデンスにより、体幹トレーニングがこどもの体の発達においてどれだけ重要かが科学的にもわかります。日常的に体幹を鍛えることで、こどもの体はより健康で活動的なものになるでしょう。
【体幹を鍛えるトレーニング3選】
- プランク
床にうつ伏せになり、肘とつま先で体を支えます。
このとき、腰が落ちないように注意しながら、背筋をまっすぐに保ちます。
30秒から1分間キープすることを目標にしましょう。
- スーパーマンエクササイズ
うつ伏せの状態から、同時に両腕と両脚を床から持ち上げます。
この動作は、背中の筋肉を中心に体幹の強化に効果的です。
5秒キープした後、ゆっくりと初めの位置に戻しましょう。
5回から10回繰り返します。
- バランスボールを使った運動
バランスボールに座るだけでも体幹は使われますが、ボールに座りながら簡単な腕や腿の運動を行うことで、より効果的に体幹を鍛えることができます。
例えば、ボールに座った状態で、片足を持ち上げる運動を10秒間キープし、交互に行います。
このように、体幹トレーニングは、こどもの体力、健康に重要です。今日ご紹介した3つのトレーニングは日常生活に簡単に取り入れることができ、親子で一緒に楽しむことができます。今日から少しずつ始めて、こどもと一緒に健康な体を育みましょう。