二次試験で1教科受験できる大学(中国地方国公立大学・文系)
このシリーズでは、大学受験や大学についての情報をお届けしています。
今回は「中国地方の国公立大学で二次試験1教科のみで受験できる大学特集(文系)」を見ていきましょう。
受験に向けての計画立て
高校3年生や浪人生にとって、志望校選びは非常に重要な時期です。志望校の選定にはAプラン(第1志望校)、Bプラン(第2志望校)、Cプラン(第3志望校)を用意し、早めの段階で具体的な計画を立てることが成功への鍵となります。特に二次試験で1教科のみの受験が可能な大学は負担が軽減される一方で、競争が激しいため、しっかりとした準備が不可欠です。
毎年、共通テスト後に志望校を探し始める生徒がいますが、これでは準備不足に陥る可能性が高いです。今から志望校を検討し、入念に計画を立てていきましょう!
高2・高1のみなさんは、下記の表を見て様々な角度から分析をしてみてください。国公立大学の二次試験の問題を見て、問題形式を早めに「知る」ことです。それにより、時間の使い方が変わってきます。また共通テストの配点と二次の配点も早めに把握することをお勧めしておきます。まずこの事情を知らないとどこに力点をおいて勉強するかが変わってきます。
中国地方の二次試験1教科受験可能な大学(文系)
ここでは、中国地方の国公立大学で文系の二次試験が1教科受験可能な大学をピックアップします。二次試験で1教科のみでの受験が可能な場合、特定の科目に集中することができ、得意分野で勝負できるため、有利な選択肢となり得ます。ただし、以下の情報は参考情報ですので、受験直前には必ず大学の公式ウェブサイトで最新情報を確認してください。
受験可能な大学一覧
※Cラインとは、合格率50%=ボーダーラインです。
共通テスト得点率 Cライン | 大学名 | 学部 | 学科 | 試験日程 | 二次試験科目 |
---|---|---|---|---|---|
68.2% | 山口大学 | 教育学部 | 社会科教育 | 前期 | 英語または国語 |
66.7% | 山口大学 | 教育学部 | 英語教育 | 前期 | 英語 |
64.0% | 公立鳥取環境大学 | 経営学部 | 経営学科 | 前期B方式 | 英語または数学 |
63.2% | 山口大学 | 教育学部 | 小学校教育/心理学 | 前期 | 英語、国語または数学 |
62.4% | 山口大学 | 教育学部 | 小学校教育/教育学 | 前期 | 英語、国語または数学 |
61.8% | 山口大学 | 教育学部 | 特別支援教育 | 前期 | 英語 |
61.8% | 山口大学 | 教育学部 | 国際理解教育 | 前期 | 英語 |
60.7% | 山口大学 | 教育学部 | 幼児教育 | 前期 | 英語 |
59.3% | 山口大学 | 教育学部 | 家政教育 | 前期 | 英語、数学、理科または国語 |
56.3% | 公立鳥取環境大学 | 経営学部 | 経営学科 | 前期A方式 | 英語または数学 |
55.7% | 周南公立大学 | 経済経営学部 | 経済経営学科 | 前期 | 英語または数学 |
受験に必要な科目
上記のような二次試験で1教科受験が可能な大学では、主に「英語」や「国語」「数学」といった教科が求められます。共通テストと二次試験の配点バランスは大学によって異なりますが、二次試験で高得点を取ることが合否を左右するケースも多いため、特定の教科に集中して対策を行うことが重要です。
どんな人に向いているか
1教科受験が可能な大学は、特定の教科が得意な受験生に特に適しています。例えば、英語が得意な生徒にとっては、英語のみの二次試験が大きなアドバンテージになります。また、他の教科に気を取られることなく得意科目に専念したい人や、限られた時間の中で効率的に勉強を進めたい人にとっても理想的な選択肢です。
勉強以外に必要なこと
1教科受験といえども、入試当日に実力を発揮するためには体調管理や精神的な準備も不可欠です。また、試験会場のアクセス方法や当日の流れを事前に確認し、余裕を持ったスケジュールで臨むことが望ましいです。特に地方の大学を受験する場合、交通手段や宿泊場所の確保も重要な準備の一部です。
さいごに
1教科受験が可能な大学は、得意分野で勝負できる大きなチャンスです。自分の強みを最大限に活かし、早めに情報収集を行いながら計画的な対策を進めていきましょう。次回は「四国地方の国公立大学で二次試験1教科受験が可能な大学(理系)」について特集しますので、ぜひお楽しみに。
記事作成者
赤川 聡 (Satoshi Akagawa)
オンライン大学受験予備校 JADE
大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。