大学のこと・入試のこと「医学部」
このシリーズでは、大学受験や大学について詳しくお伝えしていきます。今回は「医学部」について、一緒に学んでいきましょう。
医学部医学科とは
医学部医学科は、医師を目指す学生が学ぶ学部・学科です。具体的には、人間の身体の構造や機能、病気の原因や治療法について深く学びます。
医師になるためのステップ
医師になるためには、医師法で定められた医師国家試験に合格する必要があります。受験資格は以下の通りです。
- 6年制の医学部医学科を卒業もしくは卒業見込みの者
- 外国の医学校を卒業し、厚生労働大臣が適当と認めた者
- 医師国家試験予備試験に合格し、1年以上臨床研修を経ている者
医学部受験に必要な科目
医学部受験には、高校での学習内容が重要です。特に以下の科目に力を入れる必要があります。
- 英語:医学の文献は多くが英語で書かれており、英語の読解力は必須です。
- 生物:人体の構造や機能を理解するために必要です。
- 化学:薬品や体内の化学反応を理解するために必要です。
- 数学:統計や計算が必要な場面で役立ちます。
- 物理:特に医療機器の理解に役立ちます。
医学部のある主要な大学
日本国内には多くの大学に医学部がありますが、以下は特に有名な大学です。
- 東京大学:日本のトップ大学で、医学部は高い評価を受けています。
- 京都大学:研究機関としても優れており、先端医療の研究が行われています。
- 大阪大学:医療教育と研究の両方で高い評価を受けています。
- 慶應義塾大学:私立大学の中で最も有名な医学部の一つです。
- 東京医科歯科大学:専門性が高く、臨床実習が充実しています。
医師に向いている人
医師に向いているのは、以下のような特性を持った人です。
- コミュニケーション力がある人:患者や同僚との円滑なコミュニケーションが必要です。
- 問題解決能力が高い人:診断や治療方針の決定において迅速かつ正確な判断が求められます。
- 忍耐力がある人:長時間の労働や緊急事態に対処する能力が求められます。
- 向上心が強い人:医学の進歩に伴い、常に新しい知識を学び続ける姿勢が必要です。
勉強以外に必要なこと
医師になるためには、学業以外にも以下のようなスキルや経験が重要です。
- ボランティア経験:患者とのコミュニケーション力や思いやりを養う機会になります。
- リーダーシップ:チーム医療においてリーダーシップを発揮することが求められます。
- 体力づくり:長時間の勤務に耐える体力が必要です。
- メンタルケア:ストレス管理や自己ケアの方法を身につけることが重要です。
進路フローチャート
進路を具体的にイメージするために、以下のフローチャートを参考にしてください。
高校入学
- 医学部医学科を目指す
- 英語・生物・化学の知識を身につける
1
大学入学
- 基礎医学(解剖学・生理学・薬理学など)を学び、病院で臨床実習を行う
2
研修医(5年以上)
- 前期2年:複数の診療科で幅広く実習
- 後期3〜5年:専門の診療科を決めて研修
3
医師として活躍
4
さいごに
医学部医学科についての理解が深まったでしょうか。医師を目指すためには、早めに自己分析を行い、大学や学部の研究を始めることが大切です。次回は「法学部」について詳しく見ていきます。楽しみにしていてください!
記事作成者
赤川 聡 (Satoshi Akagawa)
オンライン大学受験予備校 JADE
大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。