今さら聞けないけど知りたい!
大人の読解力ってどう鍛えるの?②

今回は大人の読解力を鍛える2つ目のポイント読みながら考える-「問い」を持って読むクセをつけるをご紹介します。

私たちは忙しい日々の中で、つい「効率的に読む」ことを優先してしまいます。しかし、読解力は「一瞬立ち止まり」そして「思考すること」で深まります。

例えば、企業のニュース記事を読んでいるときに「A社は今期、営業利益が前年比マイナスとなった」という見出しがあるとします。その時に

「理由はなぜだろう?」「業界の構造的な問題が原因なのかな?」

と考えることです。予測したうえで記事を読み進めると理解度がさらに深まります。

「政府は育児支援策を見直す方針」という見出しを見たら

「どんな人に影響があるのだろう?」「今の制度の課題は何だろう?」と一瞬立ち止まり、考えてみましょう。

このように、読みながら問いを立て、予測することで、見出しから先の文章が立体的に理解できるようになります。「読む」という行動が「情報をなぞる」から「情報と対話する」へと変わっていくイメージです。

このような習慣を取り入れるには、「ニュースを読むときに、自分ならどうするか?を心の中でつぶやくこと」をお勧めします。また、「その意見に反対する人は、どのように考えるだろう?」と別視点の想像をすることも良いでしょう。これはディベートで用いられる思考法です。

さらに高度な理解の深め方として、記事を読んだ後に、誰かに説明するつもりで要約・整理することで、思考力や判断力も一緒に鍛えることができます。

私たち大人にとって読解力は「武器になるスキル」です。「読解力がある人」とは、実は「読み方が違う人」です。書かれている内容を知識やイメージで捉え、さらに自分に問いかけながら読み進めるという工夫を取り入れて、私たち自身の知的好奇心を満たしながら視野・世界を広げましょう。