お年玉からはじめよう!こどもに伝えるお金のルールと管理方法
年末年始に受け取るお年玉は、こどもにとってお金の価値を学ぶ絶好の機会です。ただ渡すだけで終わるのではなく、その使い方や管理方法を通じて、こどもに金銭感覚を身につけさせることができる良い機会です。
ぜひ、お年玉をきっかけに、こどもと一緒にお金の教育を始めてみてください。
お年玉クイズで楽しく学ぼう
お年玉に関するクイズです。お年玉を渡す際やお正月の団らん時間に出してみてはいかがでしょう。
※問題をクリックすると答えが出ます。
Q1: お年玉の由来はどれ?
- 平安時代から始まった餅の贈り物
- 明治時代の紙幣制度から生まれた
- 昭和時代の子ども手当の一環
- 江戸時代の商人文化
答え: 1. 平安時代から始まった餅の贈り物
解説: お年玉は平安時代から続く伝統行事で、神様に供えた餅を分け与えたのが始まりです。
Q2: お年玉の元々の形は何だったでしょう?
- 餅や昆布
- お米や麦
- 魚や肉
- 現金
答え: 1. 餅や昆布
解説: お年玉の元々の形は食べ物で、現金が一般化したのは江戸時代以降です。
Q3: お年玉の由来に関連する「魂(タマ)」は何を意味する?
- 健康や長寿
- 幸運や幸福
- 生命力や神聖な力
- 繁栄と豊かさ
答え: 3. 生命力や神聖な力
解説: 「魂(タマ)」には、生命力や神聖な力を分け与える意味があります。
Q4: お年玉を渡すときに使う袋の名前は?
- お年賀袋
- ポチ袋
- 和紙袋
- 年越し袋
答え: 2. ポチ袋
解説: お年玉を入れる袋として「ポチ袋」が使われています。かわいいデザインが多く、子どもに喜ばれます。
Q5: 「ポチ袋」という名前の由来はどれでしょうか?
- 昔の日本で使われていた「ぽち」という小銭の呼び名から
- 関西弁の「ぽっち」(少し)を由来とした言葉から
- ポチという犬の名前が関係している
- 外国の文化を取り入れて作られた英語の言葉から
答え: 2. 関西弁の「ぽっち」(少し)を由来とした言葉から
解説: 「ポチ袋」という名前は、関西弁の「ぽっち(少し)」から来ています。少しばかりの贈り物という意味です。
お年玉の使い道を話し合う
お年玉の使い方を家族で決めることで、こどもの計画性を養いましょう。
- お年玉を「使う」「貯める」「寄付する」など目的別に分ける
- こどもの意見を尊重しながら具体的な使い道を一緒に決める
- 短期的な目標(欲しいおもちゃなど)と長期的な目標(将来の貯金など)を考える
話し合いを通じて、お金にはさまざまな使い方があることを教えられます。
年齢別のお年玉相場
適切な金額を渡すことで、金銭感覚を育てられます。
親からこどもへの一般的な相場
- 幼稚園児まで:500円~2,000円
- 小学生(低学年):1,000円~3,000円
- 小学生(高学年):2,000円~5,000円
- 中学生:3,000円~5,000円
- 高校生:5,000円~10,000円
親戚からの基準額
- 幼稚園児まで:500円~1,000円
- 小学生(低学年):1,000円~3,000円
- 小学生(高学年):2,000円~5,000円
- 中学生:3,000円~5,000円
- 高校生:5,000円~10,000円
家庭や地域の慣習に合わせた設定が大切です。たとえば、関東地方では一般的に元旦に渡す習慣がありますが、関西では松の内(1月15日頃)までに渡すことが多いとされています。また、北海道や東北地方では少額を渡す家庭も多い一方、都市部ではやや高めの金額が設定されることが一般的です。
貯金の重要性を教える
お年玉を一部貯金することで、将来への備えを学びます。
- こども専用の貯金箱や銀行口座を作る
- お年玉以外にも、普段のお小遣いなどの一部を定額で貯金する
※手間はかかりますが、お小遣いが3,000円であれば1,000円を「お小遣い控除」して銀行口座に入れることで確実に貯金ができます - 定期的に貯金額を確認し、増えていく楽しさを共有する
- 貯金の具体的な目的(旅行、欲しいものなど)を設定する
貯金の習慣をつけることで、こどもは計画的なお金の使い方を学ぶことができます。
家族でお金のルールを決める
ルールを作ることで、こどもが自己管理能力を身につけられます。
- 使っていい金額や用途を家族で決める
- お年玉を渡すタイミングや条件を話し合う
- お金を使った後に家族で振り返りを行う
ルールを守ることで、こどもはお金の責任感を身につけることができます。
おこづかい帳を活用してお金の管理を学ぶ
おこづかい帳を使うことで、こどもはお金の出入りを理解し、自分で管理する力を養います。
- おこづかい帳で収入と支出を記録する習慣をつける
- お金の遣い方には口出しせず、親子で振り返りを行う
- 毎月の収支を確認し、良い点を褒めることでやる気を引き出す
おこづかい帳をつけることで、こどもはお金の使い道を可視化し、より計画的に考える力を育てられます。振り返りを通じて、親子で一緒にお金の使い方について学ぶ機会を作りましょう。
お金の教育を楽しく学ぶ工夫
遊びや体験を通じて、お金の価値を楽しく学びましょう。
- ボードゲームやお店屋さんごっこを通じて金銭感覚を養う
- 親子でお買い物をして予算内での選択を経験させる
- 寄付や募金活動を通じてお金の社会的な使い方を学ぶ
遊びを取り入れることで、こどもは楽しくお金について学べます。たとえば、ボードゲームで「お店屋さんごっこ」をすることで、売り買いの仕組みやお金の使い方を体験できます。また、実際の買い物に一緒に行き、予算内で商品を選ぶ練習をすると、こどもに実用的な金銭感覚を教えられます。
おわりに
お年玉は、こどもが金銭感覚を育てる絶好のチャンスです。使い方を話し合い、貯金の重要性を教え、家族でルールを決めることで、こどもはお金に対する計画性や責任感を学べます。また、アプリやおこづかい帳を使ったり、遊びや体験を通じて学びを深めることで、こどもはお金の価値を自然と理解できるようになります。
家族みんなでお年玉の使い道やお金の管理方法を楽しく考えてみてください。お年玉をきっかけに、こどもと一緒にお金の教育を始め、新しい年を素晴らしいスタートにしましょう!