インタビュー:株式会社わ

(個別指導学院ヒーローズ)

奈木野 亨香 さん


2019年新卒入社。教室長、リーダーを経て産休育休を取得。
現在はHR事業部採用担当として勤務。

新卒入社から教室長、そして採用担当へ──奈木野さんの歩み

奈木野さん私は主に採用を担当しています。「HRマーケティング部」という部にいまして、いわゆる「人を集める」部門です。お客様を集めることも、働く人を集める採用も担当しています。

そして、集める、集まっていただくだけでなく、「顧客満足」や「社員満足」も踏まえた会社全体の研修制度や意思の共有などの業務も行っています。

奈木野さんはい。子どもたちとの関わりも持っていました。

奈木野さんそうです。新卒採用では、基本的にエントリーいただいた学生さんに向けての説明会を実施しています。面接は現場のリーダーやマネージャーが行います。

それに関連して私のほうでアテンドや説明、結果を踏まえての内定承諾、通知などのフォローを行っています。これは中途採用でも同様です。

人を集め、人を育てる採用の裏側

奈木野さん基本的には都度です。今は27卒採用と目の前の採用を並行して行っており、さらに中途募集もあれば動くという形です。

奈木野さん一教室に一人の教室長が出勤している形なので、現場では孤独感を感じる場面もあります。その解消のために、横のつながりを意識した研修や、社内リレーメール、他チームとのオンライン交流の場などを設けています。

また、朝礼や会議だけでなく、自由に意見交換ができる場や、会社に対してやりたいことを語れるような場も設けています。

奈木野さん よく「先生を育てる会社」と表現するのですが、子どもたちに成長してほしいと願うのであれば、接する大人がまず成長している姿を見せ、本気で取り組んでいる姿勢を伝えることが真の教育だという考え方が根底にあります。

そのため、私たち大人自身が成長し続けることが重要です。営業や教務力に関する研修に加え、自己啓発的な研修も用意しており、それが自分自身の成長にもつながります。
教育に熱意のある方には、良い印象を持たれているのではないかと思います。

苦手に挑む──研修で学んだ教育の本質

奈木野さんはい、そうです。

奈木野さんそうですね、自分の苦手なことから逃げていることに気づかされて、それに立ち向かわなければならない場面がありました。子どもたちに「苦手なことも頑張ってやろう」と伝える以上、自分自身が逃げるわけにはいかない。そこで苦手なことに直面し、「やりたくないな」と思いながらも乗り越える経験がいくつかありました。

当時は「やらなきゃいけないから仕方ない」という気持ちもありましたが、今となってはなぜそれが必要だったのか、どんな経験につながったのか、腑に落ちていて、プラスの経験として捉えています。

奈木野さん私は新卒でこの会社に入社して、ずっとここで働いているので、他の会社は知らないのですが、教育に携わる人はみんなうちの会社に入れば良い、と本気で思っています。
ですので、社員みんなに会社の価値を働く人たちに、理解してほしいと思っています。

また、本人がいくら頑張っていても、ご家族の協力が得られないと働くのは難しい。だからこそ、家族にも良い影響を与えられるような会社でありたいし、そんな取り組みを進めたいと思っています。

やりたい教育を形にできる自由度とキャリアの選択肢

奈木野さんはい、子どもに関わる仕事がしたいと思っていました。教育の出版、子ども服メーカー、フォトスタジオなど、いろいろな会社を受けました。その中で、この会社に就職することにしました。

奈木野さん教室長をしていた頃は、授業の質やブランドであるヒーローズのことをお客様に褒めていただいたり、喜んでいただいたりするのが一番やりがいを感じる瞬間でした。

今の立場では、会社そのものを「いい会社ですね」と言っていただける機会が増え、それがすごく嬉しいですし、やりがいにつながっています。

奈木野さんイベントや面談の場で、会社の取り組みについて話すと「そういう会社って素敵ですね」と言われることが増え、実際に選考に進んでくださる学生さんが増えている時です。

また、お客様が他のお客様をご紹介してくださることや、従業員が友人や知人を新たなスタッフとして紹介してくれることもあります。そうしたつながりから、会社やヒーローズの魅力が伝わっていると実感でき、やりがいを感じます。

奈木野さんはい、実際に多いです。アルバイトをしている学生さんの中には、もともと通っていた元塾生もいて、「先生によくしてもらったから、今度は自分が働きたい」と戻ってきてくれるケースもあります。やってきたことは間違ってなかったと感じる瞬間です。

奈木野さんありがとうございます。私の仕事は企画・運営など裏方が多いので、あまり目立つ形ではありません。たとえば研修について、「それ、奈木野さん担当だったのですね!」と後で言われることも多くて…。
ですから、直接感謝の言葉をもらうことよりも、新卒の社員が成長してできることが増えたり、意見をはっきり言えるようになってきたり、そういった変化を見るだけでも十分に満足しています。

奈木野さんあります。実は今、私が以前担当していた教室のアルバイトの講師さんの半数が、もともと私の教え子なのです。教室に行くと「先生!」と声をかけられることもあって、再会できるのは嬉しいですね。
特に大学生になった元生徒などは、見た目も変わっていて驚くこともありますが、そうやって成長した姿を見られるのはとてもありがたいです。

奈木野さん今の日本の教育は、どうしてもテストで良い点を取ることや、試験に合格することが目的になりがちです。どうすれば最短でそこにたどり着けるか、という視点が中心になっているように思います。
でも、実際に社会に出たときには、「正解を導き出す過程」や「考え方」、もっと言えば「挨拶ができる」とか「時間を守る」といった、人として当たり前のことのほうが大切だったりします。

目標を持ってそれに向かって努力する力──それは机に座って勉強するだけでは身に付かないものです。私たちはそうしたことも含めて、子どもたちに伝えていきたいと思っています。
そういう価値観に共感してくれる方、「それって素敵だね」「自分もそういう教育がしたい」と思ってくださる方が、もっと増えてくれたら嬉しいです。そして、それを「わ」をという場所で実現してもらえたらと思います。

奈木野さんやはり一番大きいのは、「自分のやりたいことを実現できる」環境があることです。

授業の進め方などについても、一定のマニュアルはありますが、それ以上に「自分の理想とする教室」を作っていける自由度が高いと思います。自分が「これが良い」と思ったことを実践し、それが地域の皆さんに支持されれば、生徒数も自然と増えていきます。つまり、自分の目指す教育を実現しやすい会社だと思います。

そして、それが会社の理念とも合致していれば、会社も積極的に応援してくれますし、協力してくれる仲間も増えていきます。その意味では、「自分の想いをカタチにしやすい環境」だと思います。

奈木野さん最初はある程度、先輩がいる教室に配属されて、仕事を一緒に覚えていく流れになります。 一定の基準を満たすと、「教室長デビュー」として教室を任されるようになります。
配属先はその時々で異なりますが、新しい教室や既存の教室など、いろいろなパターンがあります。

奈木野さんいえ、希望を出したわけではなく、「こういう部署を立ち上げたいと思っているのだが、どう?」と声をかけていただきました。
ちょうどその頃、子どもが生まれたタイミングでもありました。 塾の仕事は夜の勤務が中心なので、続けていくのが難しいと感じていたところでした。そうした中でお声がけいただき、本当にありがたく感じました。

奈木野さん 教室長の交代はありますが、頻繁ではありません。 わざわざ引き継ぎをして教室長が変わるというのは、あまり多くはないです。 授業を超えて別の業務へ移ることもありますが、それはリーダー職以上の話です。基本的には部署ごとに採用されています。
ただし、本人の希望や、会社の方針に沿っていれば、教室勤務からマーケティング部へなどの異動もあり得ます。 条件が合えば可能性は十分にあります。
基本的には配属された部署で身につけた知識や経験を長く活かしてほしいという考えがあります。

奈木野さんそうですね。たまたまタイミングもありましたが、希望を持てるということは大事だと思います。女性の働き方については、まだまだ課題もありますが、それを変えていく役割を担っているのだと思って取り組んでいます。

奈木野さんそうですね、管理業務はたくさんあります。ただ、講師研修や講師の育成も私の担当ですので、一定のレベルまで講師の質が上がれば、社員が休みやすくなり、 働き方の自由度が上がると考えています。
これは永遠の課題とも言えるかもしれません。

奈木野さんはい、そうだと思います。 私自身の取り組みも、松田社長が掲げている「教育を変える」という理念に繋がっていけばと思っています。 弊社のような規模の会社が取り組むことで、社会的にも大きなインパクトを与えられると思います。

株式会社わ 採用サイト
理念とブランディングで描く、教育の未来

奈木野さん 私は先生として入社したときに感じたことや、その後さまざまな方と関わる中で「もっとこういうことをやっていきたい」と思ったことがありました。今はその企画をする側になって、当時思っていたことが実現できている部分もあれば、まだ難しいと感じる部分もあります。
ただ、幹部の方々とのコミュニケーションの機会が多く、そのおかげで仕事の価値観が共有できていると感じます。

幹部の方々と価値観が近いので、「こういうのが良いよね」といった考えも一致しています。 自分が「いい」と思うものは会社としても「いい」と思ってもらえるという信頼感があるので、自信を持って突き進めています。会社からも「その感覚を信じて進んでいいよ」と背中を押されているように感じていて、それが今ここにいる理由だと思っています。

あとがき

今回のインタビューを通して感じたのは、「先生を育てる会社」という言葉が単なるキャッチコピーではなく、日々の実践に裏付けられているということです。
採用や研修の現場で奈木野さんが大切にしているのは、子どもたちに向けられるまなざしと同じく、働く大人へのまなざし。苦手なことにも向き合い、成長し続ける姿を見せることが、次の世代への最大の教育だという信念が印象的でした。

「やりたいことを形にできる場所」としてのヒーローズは、働く人にとっても挑戦の場であり、学びの場です。
この会社で育った先生たちが、また新しい世代の子どもたちや仲間を育てていく──そんな循環こそが、教育の理想形のひとつなのかもしれません。

奈木野 亨香 さん

個別指導学院ヒーローズ(株式会社わ運営)は、全国250校以上を展開する“低価格×個別指導”の学習塾です。
小学生〜高校生までを対象に、一人ひとりに合わせたカリキュラムで「成績向上」と「自ら学ぶ力」の両立を目指します。
講師自身の成長を教育の一部と捉える姿勢。授業スキルや指導力だけでなく、人間力を磨く研修や自己啓発の機会も充実し、理想の教室づくりに挑戦できる環境が整っています。
地域に根ざし、学力だけでなく社会で生きる力を育む教育を実践しています。