仕事運・出世運アップ!!“出世の石段”愛宕神社

東京都港区愛宕

●「愛宕神社」とは

出世運や仕事運アップの御利益がいただける東京都港区に鎮座する「愛宕神社」。
愛宕神社の総本宮があるのは京都府右京区ですが、今回は愛宕神社の中でも“出世の石段”で有名な東京の愛宕神社です。

この神社は、江戸に幕府を開くにあたり、徳川家康公が、慶長8年(1603年)に、江戸の防火・防災の守り神として祀り、また家康公が深く信仰していた将軍地蔵菩薩も合わせて祀り、将軍の命を受け創建しました。

防火を願い建てられた東京の愛宕神社は、江戸時代の大火災や関東大震災、大空襲により、社殿は消失したそうです。現在の愛宕神社は、昭和33年(1958年)に寄付により再建されたもので、2024年3月までに創建420年を記念して境内整備を行っていました。

この愛宕神社は、防火・防災はもちろん、江戸城の無血開城において重要な役割を果たした場所としても有名です。家康ゆかりの愛宕山に登った勝海舟と西郷隆盛。2人は城下を見渡し、「戦火にて焼失してしまうには忍びない」と話をし、無血開城を決めたと言われています。

●ご利益とご祭神

この神社には、防火・防災など火に関する御利益はもちろん、縁結びや商売繁盛、金運に招福など様々なご利益があると言われています。 実は東京の愛宕神社には、火の神「火産霊命ほむすびのみこと」の他にも、水の神と山の神と武徳の神が祀られています。これらの神様によって、数多くの御利益をいただくことができるそうです。

また、参拝の記念に社殿に立ち寄り、御朱印や御守、おみくじなどをいただくことができますが、御朱印は帳面への直書きのみでしかいただけないので、ご注意ください。

運が良ければ、神社で白猫の「しずちゃん」に会えるかもしれません。

●“出世の石段”とは

数多くのご利益を得られる東京の愛宕神社ですが、その中でも特に有名なのが、「仕事運・出世運」がアップするというご利益です。

このご利益が得られるのが、傾斜37~40度(公共施設の階段は35度程度)、階段数86段、長さ約28mの“出世の石段”、別名「男坂」です。この石段は、江戸時代に徳川家光の命を受け、梅の花を取りに石段を馬に乗って駆け上がった四国丸亀藩の家臣「曲垣平九郎まがきへいくろう」の話があります。このことをきっかけに、家光より「日本一の馬術名人」と讃えられ、それまで無名だった平九郎の名は瞬く間に日本中に知れ渡り、大出世したことから“出世の石段”と呼ばれています。

馬に乗って、こんな急な石段を登るなんて、とても怖く腰がひけてしまいますが、ぜひ「出世したい」「仕事運アップさせたい」という皆様、出世の石段に挑戦し、参拝されてみてください。

この記事を書いたのは…

竹千代と同伴した大人たち

2024年4月より中学1年生。「家康になりたい」を執筆してくれた、中学1年生(2024.5月現在)竹千代さんの続編「竹千代とめぐる御城印・御朱印の旅」です。実際に竹千代さん・竹千代さんと同伴した大人たちが訪れた場所をご紹介します。