ニュースのポイント
- 課金に関連するトラブルの相談が年々増加している
100万円以上もゲームに課金する事例も報告されている。消費生活センター等への相談件数約4,000件のうち50万~100万円は14.1%と高額課金も増えている。 - 保護者のスマホ使用に注意が必要
クレジットカード情報が登録された保護者のスマホやタブレット端末で勝手に決済したとの相談が目立つ。アップルやグーグルのアカウントに接続したままで使わせないようにすることが必要。 - 契約の有効性
未成年が保護者の同意なく結んだ契約は取り消せるが、ログイン状態の端末で課金した場合、保護者が決済したとみなされるケースもある。 - 対策の1つはキャリア決済上限額
クレジットカード決済の他に、携帯電話代と合算する方法もあるが、この上限額を低くすることがリスク管理になる。
お子さまへの問いかけ例と回答例
課金に関連するトラブルの相談が年々増加している
問いかけ: ゲームでお金をたくさん使うとき、どんな時?
回答例: ゲームをやるお子さまには、「どんなときに使いたくなるか」をきいてみましょう。ゲームをやらないお子さまには想像してもらいましょう。
よくある課金動機は「キャラを強くしたい」「ガチャを引いて、強くなるアイテムを出したい」「キャラクターにかっこいい、かわいいアイテムをつけたい」などです。
保護者のスマホ使用に注意が必要
問いかけ:スマホを使う時、どんなルールがあると安全だと思う?
回答例: ※「使わせる側」に立ってお子さまに考えさせてみましょう。
例:スマホにパスワードを設定することや、おうちの人が見ている時だけ使わせてもらうルールがあるといいかもしれないね。
契約の有効性
問いかけ: こどもが親の携帯電話を使って、たくさんのお金を使ってしまったら、誰に責任があると思う?
回答例: 法律では、その携帯電話を契約した人なんだ。だからあなたが使っても私が払う責任があるよ。こどもが保護者のOKをしてないのに勝手に契約したら、その契約はなかったことになることもあるけど、携帯電話でゲームなどにたくさんお金を使ったらそれはなかったことにできないこともあるんだ。
対策の1つはキャリア決済上限額
問いかけ:スマホでゲームにたくさんのお金をつかったら、どうやって払うのかわかる?
回答例: スマホにクレジットカードが登録されていたら、だいたい1ヶ月後に銀行から自動的に払われるし、スマホの料金と一緒に払うこともあるよ。お金を使った感じがしないから、大人でもついたくさん使ってしまう人もいるんだ。
「第2回 クイズで学ぶ!お金と社会のつながり」
日時:2024年6月16日(日)10:00-10:45
参加費:無料
対象学年: 新小学1年生~6年生
実施方法: オンライン(Zoomを利用)※参加者の映像を写す必要はございません
申込方法: 特設ページ申込フォームから
準備物:Zoomがインストールされたパソコンまたはタブレット・ インターネット通信環境
イベントファシリテイター:清水 裕矢(株式会社Progress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事)
後援:防府市教育委員会
記事作成者
清水 裕矢
株式会社Progress CFO / 一般社団法人こども未来投資プロジェクト 代表理事
学習塾講師等を経て、2006年に外資系産業ガス企業で財務経理・人事総務責任者となる。以降複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在も複数企業の会計アドバイザー等を務める。社会・経済探究・金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
2023年11月30日に「キッズノミクス -クイズで学ぼう、お金と経済-」を発売。