新NISAは、2014年に導入されたNISA制度の政策目的である「家計の安定的な資産形成」をさらに推し進めていくことを目的に2024年1月から始まった新制度です。

詳しい説明は省きますが、新NISAでは生涯を通して非課税で投資ができます。また、投資で得た利益にかかる税金が0円になる節税メリットもあります。通常は20%なので、仮に100万円の売却益が出たとき、通常は20万円が税金で徴収されますが、新NISAなら0円。これはとても大きい差です。

さて、今回は東洋経済ONLINEに掲載された、投資のプロ10人が選んだ「新NISA」投信ベスト7をご紹介します。
(なお、筆者はこの7つの投資信託ファンドのうち4つに投資しています。)

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    ”オルカン”の通称で有名な業界最安級ファンド
    運用:三菱UFJアセットマネジメント
    構成比:アメリカ株61.1%、日本5.5%、イギリス3.6%、その他フランスなど
    組入上位:アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディア、アルファベット(Google)など
  2. ニッセイ・インデックスバランスファンド
    国内外の株と債券に均等配分で低コスト

    運用:ニッセイアセットマネジメント
    構成比:国内株、国内債権、先進国株、先進国債券をそれぞれ25%ずつ
  3. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    アメリカ株中心に全世界の株8,000銘柄以上に投資

    運用:楽天投信投資顧問
    構成比:アメリカ59.43%、日本6.24%、イギリス3.84%、その他中国、カナダ、フランスなど
  4. SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
    アメリカ株専門で小型株含めほぼ100%カバー
    運用:SBIアセットマネジメント
    構成比:アメリカ100%
  5. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
    日本株で運用している人が外国株にも分散したい場合に
    運用:三菱UFJアセットマネジメント
    構成比:アメリカ株64.6%、イギリス3.8%、フランス3.0%、その他カナダ、インドなど
  6. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    アメリカ株指数代表格S&P500に投資、純資産総額がダントツ(投資額が国内1位)
    運用:三菱UFJアセットマネジメント
    構成比:アメリカ株100%
  7. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
    国内外の株、債券、不動産に均等投資
    運用:三菱UFJアセットマネジメント
    構成比:国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債権、先進国債券、新興国債券、国内不動産、先進国不動産にそれぞれ12.5%

こうしてみると、アメリカ株の割合が高いですね。世界経済はアメリカが牽引していると言われるのも納得ではないでしょうか。最近は連日NYダウ最高値更新など、インフレが進んでいるとはいえ株価や起業決算を見る限りアメリカ経済は「今のところ」強いと言えるのかもしれません。

ただし、投資は必ずしも儲かるわけではなく、株価は歴史的にも上下を繰り返しています。短期的に見たときには買ったときよりも価値が下がることはあります。投資信託は10年20年といった長期的視点が必要ですので、もし今年から投資信託を始めようかと思われている方は元記事などをご参考になさってください。

以下は本記事のもとになった東洋経済ONLINEの記事です。

投資のプロ10人が選んだ「新NISA」投信ベスト7 何千本もの投資信託の中から何を買うべきか | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン

新NISAで買える何千本もの投資信託から何を選ぶべきか──。本誌2023年10月21日号では著名なファンドアナリストやファイナンシャルプランナーなど投信に詳しいプロ10人にア…