SDGs Goal 4: 質の高い教育をみんなに「言葉がささやく図書館」
SDGs Goal 4: Quality Education "The Library of Whispers"
この物語は英語音声でも聞くことができます。
エラは小さな図書館で働いていました。
そこはいつも静かで、ほとんど誰も訪れませんでした。
Ella worked at a small library.
It was quiet and empty most of the time.
ある夕方、窓の外に何人かのこどもたちがいるのを見かけました。
One evening, she saw a group of children outside the window.
彼らは興味津々の様子でしたが、中に入ってくることはありませんでした。
They looked curious but didn’t come in.
次の日、エラは図書館の入口付近にカラフルな本を置きました。
Ella placed some colorful books near the door the next day.
すると、少しずつ子どもたちが中に入り、本を手に取って絵を眺め始めました。
Slowly, the children entered, picking up the books and looking at the pictures.
彼らが読むのに苦労しているのに気づいたエラは、小さなクッションのコーナーを作り、そこで物語を読み聞かせるようになりました。
She noticed they struggled to read, so she set up a small corner with cushions and started reading stories to them.
やがて、親たちも子どもたちと一緒に来るようになり、物語を共有する姿が見られるようになりました。
Soon, parents began joining, sitting with their children and sharing stories.
近所の高校生たちもボランティアで読み方を教え始めました。
Teenagers from the neighborhood volunteered to teach reading.
図書館は、皆が助け合いながら学び、成長できる賑やかな場所へと変わっていきました。
The library became a lively place where everyone helped each other learn and grow.
ある日、エラは子どもたちが笑い、親たちがおしゃべりをし、本がどんどん貸し出されていくのを目にしました。
One day, Ella saw children laughing, parents chatting, and books being borrowed.
図書館はもう静かで空っぽの場所ではありませんでした。
The library was no longer quiet and empty.
そこは、人々が夢を描き、学びの第一歩を踏み出す命あふれる場所になっていました。
It had become a place full of life, where dreams and learning started for everyone.