子育て世代にとって追い風となる制度改正

2025年4月から、新しい育児休業制度がスタートします。とくに「育児休業給付金の手取り10割化」や「出生後休業支援給付金の新設」は、こどもを育てながら働く家庭にとって大きなサポートです。
家計とキャリアの両立を考えるみなさまはぜひ御覧ください。

各給付金の対象範囲
(厚生労働省資料(PDF)より)

制度の5つの注目ポイント

  • 対象:出産後8週間以内に育児休業を取得した保護者
  • 条件:両親がともに14日以上取得
  • 支給内容:賃金の100%(手取りベース)を最大28日間支給
  • 目的:男性の育児参加促進と家庭内の負担軽減
  • 対象・条件:上記と同様(出産後8週間以内に両親が14日以上取得)
  • 支給内容:手取りベースで賃金100%を支給
  • 特徴:新たな支援制度として、育児の共同参加を支援
  • 対象:育児短時間勤務を選択した労働者
  • 条件:短時間勤務による賃金減少がある場合
  • 支給内容:減収分の一定割合を補填
  • 目的:育児と就業の両立を経済面からサポート
  • 対象企業:従業員300人以上(現行は1,000人以上)
  • 内容:男女別の育休取得率や平均取得期間の公開が義務化
  • 目的:企業の透明性向上と男性の育休取得率改善

企業は以下の5項目から2つ以上を導入する必要があります:

• 始業時刻の変更(例:時差出勤)
• テレワーク(月10日までの在宅勤務)
• 短時間勤務(1日6時間など)
• 新たな休暇制度(こどもの行事参加など)
• 保育支援(企業内託児所など)

育児関連給付金の申請フロー

  1. 事前準備:育児休業スケジュールを両親で作成し、企業と相談
  2. 必要書類:申請書、出生証明書または母子手帳のコピー、賃金台帳など
  3. 申請先と期限:勤務先を通じてハローワークへ提出(支給対象月初日から4か月以内)
  1. 申請のタイミング:短時間勤務の開始後に企業を通じて申請
  2. 必要書類:短時間勤務開始届、賃金変更通知書など
  3. 支給方法:給与減少が確認され次第、補填額が振り込まれます

制度を活用するための実践ポイント

  1. 情報収集をルーティン化
    企業の説明会に参加し、自治体の支援制度や助成金も定期的にチェックしましょう。
  2. 柔軟な働き方を組み合わせて活用
    例:「短時間勤務+テレワーク」により通勤時間をこどもとの時間に充てられます。
  3. 事前に家計シミュレーションを実施
    給付金や収入変動を可視化することで、安心して育休を取得できます。

まとめ:新制度で家族に合った働き方をデザインしよう

2025年4月に始まる新しい育児休業制度は、家庭と職場の両立を後押しする大きな支援です。とくに男性の育児参加がしやすくなる仕組みが整い、家計の不安も軽減されます。早めの準備と計画によって、自分や家族に合った働き方を設計し、こどもとの大切な時間を確保しましょう。

詳細は、厚生労働省 育児休業制度特設サイトもご覧ください。

育児休業制度特設サイト|厚生労働省

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