国語の読解問題は、冒頭に「文章を読んで、次の問いに答えなさい。」と書かれています。

文章を読まずに答えることはできないので、上記の問いの書き出しは当然のことです。文章を読んでその内容を記憶して理解すること、そして正しく解答することが求められます。

さて、こどもの読解力が気になる方から「こどもがいつまでも易しい文章を読んでばかりいるのですが、果たしてそれで力がつくのでしょうか。」という質問がわたしたちのもとに度々寄せられます。

「易しい」の意図するところを私たちがしっかりと理解することが前提ですが、

  • 文字を追うだけの読み方をするのか
  • 内容を記憶しながら読むのか

という「読み方」により、「身につく力」が変わるのではないかと考えます。

たとえ易しい文章であっても、こどもが読みやすいと感じるレベルの文章を記憶しながら読み進めることができるのであれば、一定の力は身につきます。

文章を易しいと感じるか難しいと感じるかは、その文章に出てくる語彙の影響もあるでしょう。正しく読み取る練習と併せて、語彙を増やすことにも取り組むと良いでしょう。

記事作成者

秦 有樹

株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役 / 株式会社学研エデュケーショナル 取締役 / 一般社団法人こども未来投資プロジェクト 理事

大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)