

Harvard Business Reviewの記事『自分の脳について無知なままでは、不確実性に対処することはできない』(🔗 https://dhbr.diamond.jp/articles/-/8082)では、不確実性が増す日常において、それが生み出す脅威が人間の能力を低下させる、と分析しています。

私たちの脳は進化の過程から、パターン認識や習慣化には長けているが、不確実性を嫌うようにできているようです。
その脅威にさらされると、モチベーションや集中力が落ち込み、目的意識さえも見失ってしまうため、先の記事では脳を健康な状態に保つ3つの方法が紹介されています。
『人間の脳は何が得意で、何が驚くほど不得意かを知っていれば、単に生き延びるだけでなく、大きな成功を収めるためにどのような戦略が必要とされているかが、はっきり見えてくるだろう。
脅威にさらされると、モチベーション、集中力、アジリティ(敏捷性)、協調行動、自制心、目的意識、そして全般的なウェルビーイングも落ち込む。加えて、脅威を感じると、ワーキングメモリー(作業記憶)の働きが著しく低下することもわかっている。問題解決に取り組もうとしても、一度に多くを頭の中に留めておけず、長期記憶から多くの情報を引き出すこともできなくなってしまう。』と続きます。
私たち自身のことはもちろんのこと、子どもたちの学びのパフォーマンスを引き出すためにも「脅威」を取り除くことが必要だといえます。
記事作成者

秦 有樹
株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役
大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)