日本語になった外来語たち#16:インフルエンザ / influenza

冬になると毎年のように耳にする「インフルエンザ」。
学校のおたよりやニュースでもよく見かける言葉ですが、実はこの言葉、もともとは「病気の名前」ではなかったことを知っていますか?
今回は、インフルエンザという言葉の意外な語源と、日本での使われ方を見ていきましょう。

  • 言葉:influenza(インフルエンツァ)
  • もとの原語:イタリア語
  • もとの意味:影響、流行
  • 日本語での使われ方:特定の感染症(インフルエンザという病気)の名前

「influenza」という言葉は、もともとイタリアで「星や空気の影響によって病気が広がる」という考え方から使われていました。
つまり最初は「病気そのもの」ではなく、「流行を引き起こす影響」を表す言葉だったのです。
その後、インフルエンザウイルスによる感染症が世界的に広がる中で、この言葉が病名として使われるようになりました。
日本には明治時代以降、西洋医学とともに伝わり、「インフルエンザ=この病気の名前」として定着しました。
こうして、本来の意味である「影響・流行」はあまり意識されなくなったのです。

  • 英語でも「influenza」は正式名称ですが、日常会話では「flu(フルー)」と短く呼ばれることが多いです。
  • 日本語では「インフル」と略され、季節性の病気として定着しています。
  • 「パンデミック」という言葉と一緒に使われることもありますが、これは「世界的な大流行」という別の外来語です。
  • もともとの意味を知ると、「なぜ毎年流行するのか」という考え方にもつながります。
  • 予防接種やマスク、手洗いなどの対策が重要視されるのも、流行の「影響」を防ぐためだと考えられます。

「インフルエンザって、もともとは『影響』とか『流行』っていう意味の言葉だったんだって。」
「どうして日本では、病気の名前としてだけ使われるようになったんだと思う?」
そんな問いかけから、「言葉がどうやって意味を変えていくのか」や、「昔の人は病気をどう考えていたのか」を親子で話してみるのもおすすめです。
ニュースで聞く言葉も、意味をたどると新しい発見がありますよ。