日本語になった外来語たち#17:バレンタインデー&ホワイトデー / Valentine’s Day & White Day

2月と3月になると、学校やお店でよく聞く「バレンタインデー」と「ホワイトデー」。
でも、この2つは“海外の行事がそのまま日本に来た”だけではありません。
本来の意味と、日本での楽しまれ方には、けっこう違いがあります。
言葉のルーツと、日本ならではの変化をいっしょに見てみましょう。
語源

- 言葉:Valentine’s Day(ヴァレンタインズ・デイ)
- もとの原語:英語(背景にはラテン語名 Valentinus=ヴァレンティヌス)
- もとの意味:2月14日の「聖バレンタイン(St. Valentine)」に関わる記念日・祝日
- 日本語での使われ方:チョコレートを渡して気持ちを伝える日(友だち・家族・推しなどにも広がる)
- 言葉:White Day(ホワイトデー)
- もとの原語:英語っぽい形だが、日本で作られた呼び名(和製英語)
- もとの意味:海外で広く固定された「同名の祝日・記念日」があるわけではない
- 日本語での使われ方:3月14日に、もらった人へ「お返し」をする日(主にバレンタインのお返し)
日本語として使われるようになった背景
バレンタインデーは、もともとヨーロッパの文化の中で発展し、英語圏でも「気持ちを伝える日」として広まりました。
一方、日本では「チョコレートを贈る」形が強く定着し、友だちに渡す文化なども広がっていきました。
そして日本では、その“お返し”の習慣を分かりやすくするために、3月14日の「ホワイトデー」が作られ、定着していきます。
ホワイトデーの起点として、菓子会社が「マシュマロデー」を提案した流れが紹介されています。
つまり日本では、言葉も行事も「日本の生活に合う形」へ整理され、独自のペア行事として根づいた、というのが大きな特徴です。
ちょっとした雑学
- 海外のバレンタインは、カード(メッセージ)や花、食事など「何を贈るか」が国や家庭でさまざまです。
- 日本のように「女性が男性へ」が絶対ルールの国ばかりではなく、カップル同士で贈り合うケースも一般的です。
- 日本では「義理」「友」「自分へのごほうび」など、目的が細かく分かれるのも特徴です。
- ホワイトデーは日本発の仕組みとして知られ、近い形がアジア各地に広がった例もあります。
- 「お返し」は金額よりも、“相手を考えて選ぶ”ところがいちばん大事、という考え方もあります。
- 2月→3月でセットになっているのは、「贈る→返す」で気持ちのやりとりを形にしやすいから、と考えると分かりやすいです。
親子で話してみませんか
「バレンタインって、世界では“チョコの日”って決まっているのかな?」と聞いてみましょう。「ホワイトデーって、日本で生まれたって知ってた?」と続けると、言葉の面白さに気づきやすいです。
「もし“気持ちを伝える日”を家族で作るなら、何を贈る?」と考えると、行事が“自分ごと”になります。
最後に、「“贈る”と“返す”って、どんなときにうれしい?」と話すと、やさしいコミュニケーションの勉強にもつながります。

