日本語になった外来語たち#11:カッパ / capa


雨の日に大活躍する「カッパ」。みなさんも学校や遠足の日に着たことがあるのでは?
でもこの「カッパ」、もともとはポルトガル語から来た外来語だったことを知っていますか?
言葉の由来や、日本での使われ方の違いを知ると、ちょっと楽しくなってきますよ!
語源
- 言葉:capa(カパ)
- もとの原語:ポルトガル語
- もとの意味:マント、外套(そとぎぬ。羽織る布)
- 日本語での使われ方:雨の日に着る「雨がっぱ」や「レインコート」のこと
日本語として使われるようになった背景
「カッパ」という言葉は、16世紀にポルトガル人が日本に来た際に伝わったとされています。
当時の日本には、現在のような「雨をはじく布」はなく、ポルトガル人が持ち込んだ“雨よけのマント”が新しい道具として注目されました。その「capa(カパ)」という言葉が音に合わせて「カッパ」となり、雨の日に羽織るものとして定着したのです。
江戸時代には油紙(油でぬらした紙)を使った簡易的なカッパも登場し、庶民の雨具として普及していきました。

ちょっとした雑学
- 英語では「raincoat(レインコート)」や「poncho(ポンチョ)」と呼ばれ、日本の「カッパ」という言い方はあまり通じません。
- 昔のカッパは重く、水を通しやすかったため、今のように軽くて防水性のあるものが登場したのは比較的近年です。
- 「カッパ巻き(きゅうりの巻き寿司)」や「妖怪のカッパ」は語源がまったく異なりますが、子どもたちにとっては混同しやすいので注意!
- 防災グッズとしても活用されており、コンパクトにたためる「携帯用カッパ」は通学・通勤時の必需品になっています。
- 昔の小学生は「ランドセルの上からカッパを着る」ための特別な形の雨具も使っていました。
親子で話してみませんか
「『カッパ』って、実はポルトガル語の“マント”から来てるんだって。もともとは『capa(カパ)』って言ったんだよ。いまのカッパってどんな工夫がされてると思う? 軽い? 折りたたみできる? 雨の日の通学にどんなカッパが使いやすいか、一緒に調べてみようか!」
