“シーサー”が鎮座する、崖の上に立つ「波上宮」

沖縄県那覇市若狭

●「波上宮」とは

最初神社名を見た時、「ナミウエグウ?」「ナミノウエミヤ?」「ハジョウグウ?」と読み方を迷ったこの神社は、波の上ビーチのある海岸の崖の上から海を見下ろすようにひっそりと建つ「波上宮なみうえぐう」。

地元の人達からは「なんみんさん」と呼ばれ、親しまれているこの神社は、昔から沖縄随一の神社で、境内はハイビスカスなどの南国の植物に彩られ、本殿横には、本州の神社に当たり前にいる狛犬の代わりにシーサーが鎮座しているのもこの神社の魅力の1つです。

古くより沖縄では、「海の遥か彼方に理想郷がある」という“ニライカナイ信仰”が根付いていて、人々は神々に平穏な生活や豊漁、豊穣などを祈願してきました。創建の年代は不詳ではありますが、波上宮が鎮座するこの岸端がその祈りの聖地の1つであり、それがこの神社の始まりとされています。信仰の厚かった琉球王朝時代には、特別な扱いを受けた琉球八社の中でも最も重要な神社として位置付けられていたそうです。

戦時中に被災し、現在の波上宮は戦後再建されたものになります。

●ご利益とご祭神

この神社のご利益は、恋愛成就や良縁祈願、安産祈願が最も有名です。

主祭神が伊弉冊尊いざなみのみこと であり、本殿のしめ縄の上に掲げられた「波上宮」の札の周りを縁取るように小さなハートが描かれていることから、恋愛成就や良縁祈願のパワースポットとして人気を集めています。

また、そのほかにも、ご祭神は速玉男尊はやたまをのみこと事解男尊 ことさかをのみことであることより、家内安全、厄除、商売繁盛、合格祈願、海上安全、幸運長寿など多くのご利益を授かることができる神聖な場所であると言われています。

「波上宮」では、本殿に向かって右側にある社務所で御朱印帳・御朱印をいただくことができます。

オリジナルの御朱印帳や御守は、デザインが色鮮やかで、沖縄の伝統的な染め物・紅型びんがたの生地が使われており、参拝記念はもちろん、お土産にもピッタリです。

また、御守の中で特におススメなのは、「縁結び御守」として赤と青の2つの貝型のものだそうです。ぜひ、参拝はもちろん、自分に合った、好きなデザインの御守や御朱印帳を探してみても楽しいかもしれません。

この記事を書いたのは…

竹千代と同伴した大人たち

2024年4月より中学1年生。「家康になりたい」を執筆してくれた、中学1年生(2024.5月現在)竹千代さんの続編「竹千代とめぐる御城印・御朱印の旅」です。実際に竹千代さん・竹千代さんと同伴した大人たちが訪れた場所をご紹介します。