金融リテラシー
日経平均株価が上がっているけど、ほんとに景気がいいの?

こども向け金融リテラシー講座の受講生からこんな質問がありました。
「日経平均株価が過去最高値を更新したけど、ニュースのインタビューでは、『ぜんぜん景気が良くなったとは思わない。』って言ってた。株価が上がっても景気とは関係ないの?」
今回は、株価と景気について考えてみましょう。

日本経済新聞社が、東京証券取引所「プライム市場」に上場する銘柄から、バランスを考えて選ばれた日本の産業を代表する225銘柄のだいたいの平均株価だよ。例えば、トヨタ、ファーストリテイリング(ユニクロ)、任天堂、ソフトバンクグループ、東京電力など。

テレビで日経平均株価が34年ぶりに最高値を更新!なんてニュースを見ました。ということは、いろんな会社の株価が上がっているってことなんですね。
株価が上がるってことは、会社がもうかってるってことですよね?
もうかっているってことは、日本の景気はいいってこと?ニュースでは、モノの値段がまたあがりましたとか、ラーメン屋さんの閉店が過去最多とか暗い話題が多いけど…。

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プログラミング
Scratchプログラミング 穴埋め問題3

プログラミング教育への関心が高まりつつあります。
「プログラミング」とはコンピュータへ指示を出すことです。指示を出す「プログラミング言語」には様々なものがあり、こども向けのプログラミング言語として「Scratch(スクラッチ)」が世界中で使われています。

この特集記事では、サーティファイ社が主催している「ジュニア・プログラミング検定」の基準に沿った内容のオリジナル小テスト「プログラミングスキルチェックテスト」の問題を出題します。

今回は「穴埋め課題」です。
レベルは、「ジュニア・プログラミング検定」Entry級の中でも基本的な問題です。

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ワーキングメモリ
特殊音の読み書き 苦手な子どものためのトレーニング

「きゃ」「しゅ」「っ」などの特殊音の読み書き。
苦手な子どものためのトレーニング【弱みを対策できた親子のケース】

何気なく使っている、「ぎゅうにゅう」「しっぽ」「おちゃ」などの特殊音が含まれる言葉。

大人は無意識に使っているだけに、子どもが聞いた言葉を正しく真似したり書いたりすることができないと戸惑い、その理由をわかってあげられないことが少なくないようです。

特殊音には、「ちょきん(貯金)」「でんしゃ(電車)」などに使われる小さな「ゃ」「ゅ」「ょ」が含まれる拗音(ようおん)、「はっぱ」「ねっこ(根っこ)」など、小さな「っ」で表す促音、「きゅうり(読み方は『きゅーり』)、「とけい(読み方は『とけー』)」いった伸ばす音が含まれる長音などがあります。

「きゅうきゅうしゃ」と聞けばわかるけれど、「きうきうしや」と読んだり、書いてしまうような子どもは、ワーキングメモリの言語領域に弱さがある、また、この影響で言葉やかな文字の習得において重要な働きをする「音韻認識」が弱い傾向にあるのです。

「音韻認識」とは、「タヌキ」の音声を聞いて、音(文字数)を数えたり、言葉がどんな音からできているのかなど音を操作できる認知機能のことです。

特殊音の読み書きが苦手な子どものHUCRoWアセスメントの結果と、ワーキングメモリの言語領域および音韻意識を高めるトレーニング法について詳しくは・・・

一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会note
https://note.com/wm_hucr0w_ewm0/n/nb559d52f565c

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金融リテラシー
お金のクイズでいっしょに考えよう①

こどもにお金の教育をしたいけれど、どんなことを話せばよいかわからない、という相談を受けることがあります。「教育」となると、むずかしくかんがえてしまいがちですが、「興味関心」を持たせることがまずは第一です。
テレビのクイズ番組などを見ていて、こどものほうが学校で習っていて正解を答えられる、なんてことありますよね。
例として3つほどお金に関するクイズを紹介します。
今回は「紙幣(お札)」に関する問題です。

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語彙・読解
こどもの「読み取る力」を高めるために必要なこと

こどもの「読み取る力」を高めるために必要なこと
―学力の基礎を固める―

小学生は「読解力の学力基盤」として、下記の全てができている状態が挙げられます。
・すらすら読みができる
・読む速度は遅さが気にならない程度である
・一定量の文章が記憶できる、理解できる
・文章全体をある程度記憶でき、理解できる
問われている内容を理解し答えることがしっかりとできていることを前提に、さらに読解力を高めるためには、こども自身に「今、自分が持っている読解力」を数字で示すことも重要です。自分が持っている力を数字で可視化することにより、こどもも指導者も同じ目線で改善策を考えることができるからです。
・文章を理解できるスピードで読む速度
(1分間の読む速度はコンピュータで計測できます)
・正答率
・本文を読み、全問を解くまでに本文と問いを何回往来したか
試験などでは、制限時間内に文章を読み、設問に答えることが求められます。本文と設問を何度も行き来するという読み方は効率が良いとはいえません。本文にある情報をできる限り多く記憶し、内容を理解しながら読み進める必要があります。

昨今の定期試験、実力テスト、入試問題では、読み取った内容をもとに記述をする形式が増えています。書く時間を確保するためには、できる限り効率よく読み取ることが求められますので、日々の学習において、「自分が持っている読解力」を客観的な数字で確認しながらトレーニングを積むと良いでしょう。

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脳科学
かしこくなるBRAIN QUIZ #4 [たて・よこ・ななめ9マスの和]

3つの数字を足すことは、かしこくなるための良い勉強となります。 なぜなら脳のワーキングメモリという機能を使うからです。 このクイズでは、さらにもう一歩難しい問題にチャレンジしましょう。
指定された数と足し算の答え (和といいます)が一致した、 たて・よこ・ななめの列の数を記憶しながら、他の列の和を求めるという内容です。

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ワーキングメモリ
世界に広がるSOROBAN Vol.2

紀元前に生まれた世界最古のデジタル計算器具の「算盤」は、14世紀頃に中国で今のようなカタチとなり、日本で五珠が1つ、 一珠が4つの「四つ玉算盤」の最終形となり、 世界に広がっています。
十進位取り記数法に則したカタチで計算を行う 「そろばん」 が、いまなお世界に広がる理由はいくつかありますが、一番の大きな理由は、 その先の暗算能力の獲得に有効とされることです。
そろばんを学ぶ国は、世界に100カ国以上で、 そろばん人口は1000万人以上と言われており、アジア (22か国) のみならず、 ヨーロッパ (25カ国)や北米・中南米 (8か国)、 中東 (14か国)、 アフリカ (32か国) でも広がって います。
世界各地に拠点を持つUCMASというそろばん教室は、 75か国に5000校、 生徒が100万人を超えています。

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ワーキングメモリ
簡単な足し算や、数を数えるのが苦手なのはなぜ?

「数の基礎的な概念」をとらえるためのトレーニングを
幼児期からおうちで、お風呂に入るとき、1から20まで数えたら湯舟から上がる、おかしを3個とる、お皿を家族の人数分並べるといった、数や量に触れる経験を通して、子どもは数や量の基本的な概念を獲得していきます。幼児期から、言葉の数と数量のイメージの対応関係を徐々に学び、数量概念を発達させているのです。

発達心理学者であるピアジェの、有名なテストがあります。

たとえば、7個の赤のおはじきと7個の青のおはじきを並べて、幼児に同じ数であることを確認します。次に、赤のおはじきの間隔を広げ、長くして、再び数が同じか違うかをたずねます。すると、幼児は「赤のほうが多い」と答えます。列の長さから、数量を比べたのでしょうね。

幼児にとって、数の言葉と数量のイメージは、正確に対応していません。

それが小学校入学前までに経験などを通して身につくことにより、ほとんどの子どもは、おはじきの色や並べたときの間隔や長さの違いと、数が関係ないことを理解することができます。数とは事物の抽象的な属性であり、イメージした数直線上で同じところにあれば違わない。こうして個々の数が、子どものイメージした数直線上に位置づけられます。

これが、たし算やひき算など小学校入学後の算数学習の基礎となる「数の基礎的な概念」です。さまざまな数や量に触れる経験を重ねれば、最終的には、頭の中に「内的数直線」を描けるようになるのです。

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プログラミング
Scratchプログラミング 穴埋め問題2

プログラミング教育への関心が高まりつつあります。「プログラミング」とはコンピュータへ指示を出すことです。こども向けのプログラミング言語として「Scratch(スクラッチ)」が世界中で使われています。 この特集記事では、サーティファイ社が主催している「ジュニア・プログラミング検定」の機銃に沿った内容のオリジナル小テスト「プログラミングスキルチェックテスト」の問題を出題します。 今回は「穴埋め課題2」です。レベルはEntry級の中でも基本的な問題です。

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語彙・読解
こどもの「聞き取る力」を高めるために必要なこと

文部科学省のホームページでは、学年区分により、「聞くこと・話すこと」の内容について次のように定めています。お子さまの学年の箇所をあらためてご一読いただき、日々の生活において、意識的に会話をしていただけると良いでしょう。

こどもの学びをサポートする大人には、言語領域に関わる「国語」において、こどもの四技能「聞く、話す、読む、書く」のサイクルを適切に循環させることが大切です。
今回ご紹介した「聞く・話す」は、音声言語と呼ばれ、「読む・書く」の文字言語と併せて、語彙を増やし、読解力を高める上でもとても重要な力なのです。

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