今の大学受験のトレンド入試方式!総合型選抜・学校推薦型選抜
このシリーズでは、大学受験についてや大学についてお伝えしていきます。一緒に学んでいきましょう。
私立大学合格者の約60%が特別選抜という事実
特別選抜とは、総合型選抜・学校推薦型選抜を合わせた選抜方式です。親世代には馴染みの薄い選抜方式かもしれませんが、一般入試に加え、特別選抜を含めた戦略が現代の大学受験では必須です。文部科学省のデータによると、2024年度の私立大学合格者の約60%がこの方式を利用しており、今後さらに増加すると予測されています。
それでは、それぞれの入試方式について詳しく見ていきましょう。
受験生の多面的な能力が評価される総合型選抜
総合型選抜は、大学が求める学生像に基づいて選抜を行う入試方式で、以前はAO入試(アドミッション・オフィス入試)と呼ばれていました。学力試験の成績に加え、受験生の意欲や熱意、将来の目標が重視されます。
重要なポイント
- アドミッションポリシーの重要性
大学が掲げる「求める学生像」を理解し、自分がそれに適合することをアピールする必要があります。多くの大学が公式ウェブサイトにアドミッションポリシーを掲載しているため、事前のリサーチが欠かせません。 - 選考方法の多様性
小論文や面接、プレゼンテーション、グループディスカッションなど、大学ごとに選考方法が異なります。これにより受験生の表現力や協調性、問題解決能力が評価されます。
在籍する高校の校長からの推薦を受けて出願する学校推薦型選抜
学校推薦型選抜は、在籍高校の校長から推薦を受けて出願する入試方式です。この方式には以下の2種類があります。
- 公募制
出願条件を満たせば、どの高校の生徒でも出願可能です。 - 指定校制
特定の高校を対象に出願資格を与える方式で、校内選考が行われることが一般的です。
重要なポイント
- 成績基準
多くの大学では、高校1年生から3年生の1学期までの評定平均が出願条件となります。評定平均4.0以上が求められることもあり、日頃の成績管理が重要です。 - 選考方法
小論文や面接が中心ですが、大学によっては共通テストの受験を求める場合もあります。また、提出書類の精度や面接での自己表現力が合否を左右します。
公募制と指定校制の選抜の違い
両者の主な違いは次の通りです:
- 公募制: 出願条件を満たせば誰でも挑戦可能。
- 指定校制: 特定の高校生徒に限定され、校内選考が必要。
人間力が評価される新しい入試方式
特別選抜(総合型選抜・学校推薦型選抜)は、年内入試とも呼ばれ、9月から12月に行われることが主流です。受験生は学力以外のスキル、例えばリーダーシップやコミュニケーション能力を高めることが重要です。
最後に
大学受験において特別選抜の重要性は年々高まっています。総合型選抜や学校推薦型選抜に挑むには、学力以外のスキルや早期の準備が不可欠です。受験生の皆さんは、自分に合った選抜方式を理解し、戦略的に進路を選択してください。一緒に最善の未来を目指しましょう!
記事作成者
赤川 聡 (Satoshi Akagawa)
オンライン大学受験予備校 JADE
大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。