

【総合型選抜】ユニークな入試形式編!4
このシリーズでは、大学受験や大学についてお伝えしていきます。一緒に学んでいきましょう。
今回のテーマは「「総合型選抜」ユニークな入試形式編!④」です。前回の続きになります。
大学入試は今、学力試験だけではなく多様な方式に進化しています。中でも「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」といった特別選抜試験がトレンドとなっており、注目されています。
今回はその中でも、「総合型選抜」に焦点を当て、近畿大学経済学部のユニークな入試方式を紹介します。今回近畿大学経済学部特集第3弾になります。
総合型選抜試験とは?
大学入試は今、大きな変革期を迎えています。総合型選抜や学校推薦型選抜といった特別選抜方式が拡大し、従来の学力試験一辺倒ではない入試の形が主流になりつつあります。
特に総合型選抜は、大学が定める「求める学生像(アドミッション・ポリシー)」に合致しているかどうかを重視し、学力試験の成績だけではなく、意欲や熱意、将来の目標などが評価される方式です。

→ 詳しくは以下の記事もご覧ください。
今の大学受験のトレンド入試方式!総合型選抜試験・学校推薦型選抜
近畿大学経済学部は3つの選抜方式から選択できる総合型選抜!
今回、近畿大学の中でも「経済学部」に絞って見ていきましょう。
総合型選抜でも3つの選抜方式から選択できます。
- 総合型選抜A(グローバルキャリア志向型)
- 総合型選抜B(ビジネス・データサイエンス志向型)
- 総合型選抜C(起業志向型)
非常に興味深いのは、グローバルキャリア志向型やビジネス・データサイエンス志向型は、他の大学でも同内容の選抜名を見るケースはあるかと思いますが、起業志向型というのが特徴的です。
今回は、第3弾「選抜方法」を一緒に見ていきましょう。
【ココに注目!】総合型選抜A及びBの選抜方法!
総合型選抜A(グローバルキャリア志向型)
総合型選抜B(ビジネス・データサイエンス志向型)

まず、上記の選抜ABは、第1次審査と第2次審査があります。下記は、選抜方法の詳細になります。
第1次審査(書類審査)
出願書類を元に、経済学部で定める基準にしたがって、総合的に評価し選考します。
第2次審査(小論文・口頭試問)
小論文(経済学部に関するもの・60分)と口頭試問を実施。出願書類と合わせて総合的に審査し、合格者を決定します。
ここで理解していただきたいことがあります。生徒の中には、「出願書類を提出=第1次審査が通る」というお考えの方もいらっしゃいますが、そんなことありません。条件を見ていくと「経済学部で定める基準にしたがって」とあります。ここの部分の解釈を見誤らないようにしましょう。その上で、「総合的に評価」し「選考」となります。
第2次審査に関しては、小論文・口頭試問です。小論文に関しては、2つの事に注目する必要があります。1つ目は内容です。「経済学部に関するもの」です。2つ目は時間です。「60分」と記載があります。
1つ目の内容から見ていきましょう。経済学部に進学したいと考えていらっしゃる学生がここ数年増えてきているようにも思えます。ただ経済に関しては全く無知ですという学生も多いのも事実です。対策としては、「知る」→「やってみる」→「できる」の流れが必要になります。過去問などで手に入るのであれば、どういう出方がされているのかを知りましょう。
次に2つ目の内容を見ていきましょう。2つ目は、時間です。「60分」と記載があります。この時間も大事になります。制限時間のマイナス10分で書けるように準備が必要です。つまり日頃から時間を測り、書く練習をしているかが勝負所になります。積み重ねることでこのスキルは身に付きます。ただ書いているだけでは合格を掴み取ることができません。評価者が納得するものを作り上げる必要があります。
対策方法
①「経済学部に関すること」「制限時間60分で書く」→②「添削」→③書き直し
もう一つ大事な選抜方法が残っております。「口頭試問」です。「口頭試問」とは「面接」です。前回の記事の中にも記載してありますが、出願書類の情報も大事になってきます。主に「自己紹介書」「活動報告書」「志望理由書」の内容です。こちらも作成後は、自分の中に落とし込みを行い、自分の言葉で伝えるスキルを身につける必要があります。
対策方法
①「自己紹介書」「活動報告書」「志望理由書」を書き込む
②記載内容を理解し、話せるようにする
③話し方の工夫をする
【ココに注目!】選抜方式の違いで出願書類の中に動画提出もある?!
総合型選抜C(起業志向型)
まず、上記の選抜Cは、第1次審査と第2次審査があります。下記は、選抜方法の詳細になります。
第1次審査(書類選考)
出願書類及びプレゼンテーション動画をもとに、経済学部で定める基準にしたがって、総合的に評価し選考します。
第2次審査(プレゼンテーション・口頭試問)
事業・活動計画に関するプレゼンテーション(5分以内)と口頭試問を実施。出願書類と合わせて総合的に審査し、合格者を決定します。口頭試問は出願書類ならびにプレゼンテーションに基づいて実施します。
一次審査では、「書類審査」と「プレゼンテーション動画」が必要となります。 つまり期日までにプレゼンテーション動画まで作り終えるスケジュールが必要となります。書類だけではないので要注意です。
二次審査では、「5分以内のプレゼンテーション」と「口頭試問」となっています。一次審査が通過後は、プレゼンテーションの練習も欠かさず実施する必要があります。動画撮影とは違い、その場の緊張度合もあるかと思います。何度も練習を重ねてください。
対策方法
①書類作成を行う
②プレゼンテーション動画の撮影 → 5分以内という条件をクリアする
③プレゼンテーションの練習 → 5分以内で伝えられるようにする
④口頭試問の練習
まとめ
3回に渡り、近畿大学経済学部の総合型選抜方式を見てきました。いかがでしたか?一般入試とは違い、準備することが非常に多いのが総合型選抜になります。また一般選抜とは求められているスキルも違ってきます。そのため入試要項等を毎年見て確認をしてください。準備には時間をかけてじっくりと取り組む姿勢が必要です。是非納得のいく大学受験になるよう頑張ってください。

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記事作成者

赤川 聡 (Satoshi Akagawa)
オンライン大学受験予備校 JADE
大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。