“神仏混淆”の形式をそのまま残す「高塚愛宕あたご地蔵尊」

大分県日田市天瀬町

●「高塚愛宕地蔵尊」とは
大分県日田市天ケ瀬町にある「高塚愛宕地蔵尊」。JR久大本線の豊後中川駅よりバスで約15分、大分自動車道天ケ瀬高塚インターチェンジを降りてすぐの場所にある「高塚愛宕地蔵尊」は、地元の方々に「高塚さん」の愛称で親しまれています。

この「高塚地蔵尊」は、神仏混淆の形式をそのまま残している珍しい地蔵尊として知られており、諸事祈願成就に大変ご利益があるとして、初詣はもちろん、年中たくさんの参拝の人々が訪れているそうです。

●「神仏混淆しんぶつこんこう」とは

神仏混淆が行われる前の日本では、自然崇拝や天照大神などの天津神を崇拝する神道が主流でした。しかし、538年朝鮮半島より仏教が伝わり、皆さんもご存知の「聖徳太子」によって、仏教が日本全国へ広められることになります。この「神仏混淆」は、神道と仏教が、互いに影響し融合したものであり、それだけではなく、新しい思想もいくつか生まれたと考えられています。
現在でこそ、神道は神社、仏教はお寺とはっきりと区別されていますが、この「神仏混淆」は、奈良時代から始まり、明治時代の廃止まで続いたと言われています。

「高塚さん」は、この現在では珍しい「神仏混淆」の形式をそのまま残した地蔵尊であり、行基の刻んだ地蔵菩薩を本尊としながら、鳥居があったり、拝殿での参拝時には鐘とともに鈴が下がっていたり、境内には天照大神や弘法大師なども祀られています。

「高塚さん」では、境内右手の社務所で直書き・書置きで御朱印をいただくことができます。

「高塚さん」には、樹齢1300年余の銀杏(イチョウ)の大木があり、「乳銀杏」とも呼ばれ、子宝を恵む霊樹、母乳をさずける霊樹、子供のすこやかな成長をかなえてくださる霊樹として、人々の尊敬を集めており、そのイチョウモチーフの印が押してあります。

境内にある御神木イチョウや恵の玉、おかかえ地蔵様に直接触れることができ、パワーやご利益をいただくと言われています。
成就祈願はもちろん、季節の移り変わりによってさまざまな表情を見せてくれるイチョウの葉や2000体を超えるお地蔵様、地元の方の手作りの山菜や椎茸、お饅頭などを味わいに寄ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたのは…

竹千代と同伴した大人たち

2024年4月より中学1年生。「家康になりたい」を執筆してくれた、中学1年生(2024.5月現在)竹千代さんの続編「竹千代とめぐる御城印・御朱印の旅」です。実際に竹千代さん・竹千代さんと同伴した大人たちが訪れた場所をご紹介します。