神聖なパワーを感じることができるパワースポット「高良大社」

福岡県久留米市御井町

●「高良大社」とは

福岡県久留米市にある高良山こうらさんに鎮座する「高良大社」は、平安時代には九州総社と記され、また筑後一の宮となっています。

“一の宮”とは、国司赴任時より第一に参拝したその地域の中で最も格式高いとされる神社のことです。この神社の神紋は、「木瓜(モッコウ)」。四方に開いた雲の中から、高良の神様が出現なさるその瞬間を表現しているとのこと。

筑後高良大社神紋

地元の人にとっては、高良山=高良大社で、「高良さん」と呼ばれ、山全体が神域として大切にされています。

高良大社が鎮座する高良山があるのは、その東西約30kmにも及ぶ屏風山とも呼ばれる未納連山の一番西の端で、山上からは、北側は福岡平野、その向こうには日本海、そして南側には筑後平野、その先は有明海が眺められます。

高良大社は、古い歴史だけでなく眺望の素晴らしい霊峰に建つ神社で、昼間の参拝だけでなく、夜、夜景を見に訪れる人が多いのも特徴です。

●九州最大級のご神殿

この神社の社殿は、江戸時代初期の権現造(ゴンゲンツクリ)で、正面から見ると幅約17m、高さ13m、奥行き32m、神社建築としては九州最大の規模を誇るもので、国の重要文化財に指定されています。これは久留米藩・有馬家の3代目藩主「有馬頼利公」が寄進したものだそうです。

この社殿のご造営を任されたのが、江戸城や日光東照宮の建築に携わった奉行「丹羽頼母(ニワタノモ)」でした。この神社の社殿が、日光東照宮に似ていると言われる由縁かもしれません。

●ご利益とご祭神

この神社には、正殿には高良玉垂命、左殿には八幡大神、右殿には住吉大神が祀られています。
正殿に祀られている「高良玉垂命(コウラタマタレノミコト)」は、厄除け・延命長寿・交通安全をはじめ生活全般をお守りくださる神様として知られています。

「高良大社」では、参拝の記念に御朱印帳・御朱印をいただくことができます。
正月干支御朱印は、見開きの御朱印となっており、毎年その年の干支が描かれています。コレクションするのも参拝の楽しみの1つです。

標高312mの高良山のふもと付近にあり、本殿までには131段にもなる階段があります。石段が登れない方は、「平成の大修理」によって設置されたモノレール型のスロープカーを利用することが出来るので、小さなお子様連れのご家族も安心です。

ぜひ、131段の階段を登った先にある景色も楽しみに、高良大社、参拝されてみてください。

この記事を書いたのは…

竹千代と同伴した大人たち

2024年4月より中学1年生。「家康になりたい」を執筆してくれた、中学1年生(2024.5月現在)竹千代さんの続編「竹千代とめぐる御城印・御朱印の旅」です。実際に竹千代さん・竹千代さんと同伴した大人たちが訪れた場所をご紹介します。