「読み聞かせ」に「やり取り」を
『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』(加藤映子著 かんき出版)に『ダイアロジックリーディング』という手法が紹介されています。
こどもに読み聞かせをする時に、日本では一般的に聞き手であるこどもは受け身です。
一方、アメリカでは読み聞かせる側が聞き手と「やり取り」をするようです。
「あなたはどう思う?(What do you think?)」
自分の考えをことばとして出させるための問いかけ
「なぜそう思う?(Why do you think so?)」
その考えを論理的に整理し、より深堀りさせるための問いかけ
こうした問いを盛り込むことで「考えながら情報に接すること」が癖になり、「自分で考える」ことにつながります。
基本的な流れは「PEER」と呼ばれるシーケンス(順序)に沿って行われるようです。
- Prompt: 促進 … 質問する、発話を促す
- Evaluate: 評価 … こどもの発言に対して評価する
- Expand: 拡張 … こどもの発言を拡張する
- Repeat: 反復 … こどもの理解を促進させるために「反復する」
詳しくは著書をぜひご一読いただき、こどもたちが自然に「自分で考える」習慣がつくような読み聞かせの参考としてください。
記事作成者
秦 有樹
株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役 / 株式会社学研エデュケーショナル 取締役 / 一般社団法人こども未来投資プロジェクト 理事
大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)