諸外国では、データを探索し、傾向を捉え、データに基づいて判断や提案をする力の育成が図られています。

『この町では、ここ何年かの間に多くの交通事故が起きている。議会は10万ポンドを計上して交通事故による死者数の数を減らす対策を立てることになった。交通事故のデータを分析し、最も効果的な対策を作成しなさい。』

この問題はイギリスの中学生用の教材です。

パソコンのソフトウェアを利用して、いつ、どこで、どのような事故が起きているのかを分析し、適切な対策(たとえば、信号やガードレールの設置)を予算の範囲内で考え、グループで協力して説得力のあるプレゼンテーションを行います。』

<以上、『データの活用(日本統計学会編)内のコラム:海外の中・高校生に追いつけ、追い越せ より引用>

日本では、危険通学路が7万2000カ所もあると以前に報道されました。通学路での事故が後を絶ちません。通学路における危険から子どもたちを守ることは最重要課題です。「経験や体験に基づく仮説や問題意識」に「データ分析」の視点を加え、皆さまの身近に潜む危険に対して、より精度の高い改善提案を進めていきたいものです。

記事作成者

秦 有樹

株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役

大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)