日本語になった外来語たち#18:マンション vs アパート / mansion vs apartment

引っ越しの季節になるとよく聞く「マンション」と「アパート」。
なんとなく「マンションの方がいい家」というイメージを持っていませんか?
実はこの2つの言葉、日本と海外では意味がかなり違います。
言葉のズレを知ると、住まいの見方も変わってきます。

マンション
  • 言葉:mansion(マンション)
  • もとの原語:英語
  • もとの意味:大きくて豪華な家(豪邸)
  • 日本語での使われ方:鉄筋コンクリートなどの集合住宅(分譲・賃貸)
アパート
  • 言葉:apartment(アパートメント)
  • もとの原語:英語
  • もとの意味:部屋・住居(集合住宅の一室)
  • 日本語での使われ方:比較的小規模で木造の賃貸住宅

英語の mansion は、もともと「大きくて立派な家」や「豪邸」を意味する言葉です。
一方、apartment は「集合住宅の一室」や「住む部屋」を指す言葉で、建物の豪華さを表すものではありません。

日本では、都市に集合住宅が増えていく中で、住まいをわかりやすく区別する呼び方が求められるようになりました。
そこで不動産の分野では、木造や小規模な集合住宅を「アパート」、鉄筋コンクリート造などの、よりしっかりした集合住宅を「マンション」と呼ぶ使い分けが広まりました。

特に「マンション」は、本来の英語にある“立派で高級な家”というイメージがあったため、日本では「集合住宅の中でも、少し良さそうな建物」という印象を与える言葉として使われるようになりました。

このように、日本では英語の意味をそのまま使うのではなく、住まいの特徴やイメージを伝えやすい形に変えて、言葉が定着していったのです。

  • 海外で「I live in a mansion.」と言うと、「とてもお金持ち」と思われます。
  • 英語では「apartment」と「condominium(分譲マンション)」などで区別することが多いです。
  • 日本では法律上の明確な区別はなく、不動産会社ごとの呼び方に近い部分もあります。
  • 「マンションの方が上」というイメージは、日本独自の文化です。
  • 建物の名前はイメージづくりにも使われるため、実際より良く見せる工夫もあります。
  • 言葉の違いは、住まいの価値の感じ方にも影響しています。

マンションって、英語だと“豪邸”って意味なんだって。
じゃあ、日本のマンションはどうしてそう呼ばれるようになったんだろう?
名前でイメージが変わるなら、お店や商品でも同じことが起きていそうだね。
そんなふうに考えると、言葉とビジネスの関係も見えてきます。