このシリーズでは、大学受験と大学について詳しくお伝えしていきます。

前回に引き続き「入試制度」です。前回は「一般選抜」についてお話しました。今回は「特別選抜」について詳しく見ていきましょう。

前回の記事はこちら↓

2025年 共通テストから変わる!新課程対応をチェック!⑤入試制度<一般選抜>

大学入試制度① 一般選抜 このシリーズでは、大学受験と大学について詳しくお伝えしていきます。 大学入試改革としては2021年度入試から実施されていますが、2025年度入試から、新学習指導要領(新課程)による入試が始まりま […]

特別選抜の仕組み

特別選抜は、「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」の2つに分類されます。年内に選考が行われることが多いため、「年内入試」とも呼ばれます。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、出身高校の校長の推薦が必要で、主に調査書で出願条件が設定される入試制度です。

以下の2つのタイプがあります。

  • 指定校制推薦:大学が指定した高校からのみ出願可能
  • 公募制推薦:出願条件を満たせば誰でも出願可能

これらの選抜では、学力の適正な把握が求められ、面接や小論文が実施される大学が多いです。

国公立大学では共通テストを課す大学が増えています。また、公募制推薦にはスポーツ推薦や高度な資格技能による「特別推薦」も含まれます。

さらに、地域の医師や薬剤師、教員不足を補うために、「地元枠推薦(地域枠推薦)」を実施している国立大学もあります。

総合型選抜

総合型選抜は、大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)と受験生の適性を測りながら合否を判定する入試制度です。以下の方法で実施されます。

  • 書類選考
  • 面接
  • 小論文
  • ゼミ
  • 課題提出
  • 研究発表

大学ごとに実施方法が異なり、学力以外の意欲や将来性も重視されます。

さいごに

さまざまな入試方法があるため、志望大学の入試制度をしっかりと情報収集し、どの制度を活用するかを見極めることが重要です。早めの準備を行いましょう。

次回からは、学部研究を一緒に行っていきましょう!

記事作成者

赤川 聡 (Satoshi Akagawa)

オンライン大学受験予備校 JADE

大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。