下記のイラストは『学びの階層モデル』(2013 小貫)を広島大学大学院教授で一般社団ワーキングメモリ教育推進協会の湯澤正通先生が簡易的に表現したものです。

授業での『学びの階層モデル』において、「参加」⇒「理解」⇒「習得」⇒「活用」のプロセスが示されていますが、最初の「参加」ができていないこどもが多いようです

図で示しているように「参加」は「理解・習得・活用」の土台となります。その土台が弱い要因として3つが挙げられています。

  • 実行機能「抑制とシフト」
    ワーキングメモリの働きと密接なつながりがあり、このことが原因で「参加」を妨げている可能性があります。
  • 二次障害「失敗体験による自己評価の低下」
    過去に失敗をしたことが記憶として強く残っており「どうせ自分にはできない」と思う気持ちが「参加」を妨げている可能性があります。
  • 発達特性「こだわり・創造性(自閉症スペクトラム)他」
    今回は詳細割愛します。

こういった「参加」を妨げている可能性、要因を大人が理解することはとても大切なことなのです。

記事作成者

秦 有樹

株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役 / 株式会社学研エデュケーショナル 取締役 / 一般社団法人こども未来投資プロジェクト 理事

大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)