大学入学試験の「共通テスト」が変化をしています。下は、2021年「共通テスト」の英語科の問題です。英語科では、従来の発音や単語の問題は出題されなくなっています。
変化した一例が以下のスマホによるメールのやり取りです。blogなどの日常的な使用シーンが想定された出題もあり、従来のセンター試験のイメージとは大きく変わっています。
新学習指導要領の3つの柱のひとつに、未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」があります。
これは、私たち大人が今まさに社会で直面し、日々頭を抱えて解決を図ろうとしている課題であり、私たち自身に求められている力でもあります。このような社会背景を踏まえて、問われる学力観は大きく変わっています。
入試は、より実社会を意識した内容となり、また、自分なりの考えや解決策を持つ力が必要となります。「知識」は、その「量」よりも「活用」に重きが置かれるようになった、と言っても過言ではないでしょう。
私たちは、子どもたちに社会で起こっていることにも興味を持つ機会を設けて、「知識の量」と「知識の活用」を大切にした教育環境を整えていかなければなりません。
因みに「活用」の力についてはワーキングメモリが大きく影響をしています。
記事作成者
秦 有樹
株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役
大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)