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小学生から高校生が利用している「読む蔵よむぞう」というWebトレーニングがあります。こちらは語彙力と読解力を高めるトレーニングです。デジタル教材の特性を生かして受講生の「読み方のクセ」がデータで分析できます。

下のグラフは「読む蔵」に取り組んでいる中学1年生レベルのトレーニングに取り組んだ受講生のデータです。中学1年生レベルでは、毎回約4,000字の文章を読み、その内容を正しく記憶しながら情報を読み取れているかを問う問題が出題されます。

このデータは「文章問題を全問正解するまでに、文章と問いを何度生徒が行き来したか」を示しています。該当期間中の6カ月の平均データを見ると「2.1回」行き来をしています。行き来の回数が少ない方が効率よく読めているということです。

文章のジャンル(評論や小説など)によって行き来の回数が増える(または減る)傾向にありますが、どのジャンルであってもできる限り「1回の行き来」で全問正解できるよう取り組むことが理想的です。

因みに文章に書かれている情報を正しく記憶しながら読み進めることは、脳のワーキングメモリのはたらきです。

読む蔵よむぞう」を利用していない方にとりましては、こちらのデータを参考にしていただき、今後のお子様の「読み方のクセ」にも注目していただくことで、それが糸口となり読解力がさらに高まるかもしれません。

記事作成者

秦 有樹

株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役

大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)