前回は、国公立大学合格のために共通テストでのボーダーを超えることについてお話しました。今回は2025年から変わる共通テストの「新課程対応」でどう変わるのかについて見ていきます。

前回の記事はこちら↓

2025年 共通テストから変わる!新課程対応をチェック!①共通テストの重要性

2025年 共通テストから変わる!新課程対応をチェック!①共通テストの重要性 このシリーズでは、大学受験についてや大学についてお伝えしていきます。一緒に学んでいきましょう! 「大学受験」と言っても何から知る必要があるか悩 […]

1. 従来の科目ごとの学習法では解けない「探究力」が問われる新傾向出題!

これからの時代は、正解がない課題に挑戦し最適解を見出すことが求められます。その力を養うのが探究です。思考力・判断力・表現力が問われる探究の各プロセスを意識した新傾向の問題が、多くの科目で出題されるようになります。

2. 「データを扱う」スキルが文理問わず必要に!

探究を進める上で、文献や文章資料を読解するだけでなく、図表やグラフから情報を読み取り、データを統計的に判断したりする活動も必要です。
新課程の共通テストでは、このような「データを扱う」問題が多くの科目で出題されます。様々なデータを元に最適解を導いていくスキルが、文理を問わず必要になってきます。

3. 試験時間・問題分量が増え「高速で処理する問題」に!

共通テストの英語で見てみましょう。
英語を解く場合、絶対に必要となるのが「英単語」です。この英単語の数が一つの学習の目安になってきます。
1995年では約2,600語必要でした。それが2024年では、約6,300語必要となりました。つまり、約29年で2.42倍の増加です。また最近では2020年で約4,300語でした。たった4年で約2,000語増加している状況です。今後も単語数の上昇も見越した学習が必要となります。

また、単語数の量に伴い、読解スピードも変化してきています。
一般的な高校生の読解スピードは1分間に75語でした。2024年の共通テストの英語であれば、約6,300語を読解するのに85分かかってしまい制限時間内に終わらないことになります。共通テストは年々読解スピードが勝負の明暗を分ける科目となってきています。2024年の共通テストで得点を取るためには、ある程度余裕を持って解く必要があります。そのため1分間で120語以上のスピードで英文読解を目指したいところです。

さいごに

共通テストは、年々難化傾向にあります。

大学受験は情報戦と言っても過言ではありません。全てを網羅する必要はありません。一つ一つ知識を増やしていきましょう。
最新の大学受験情報を知り、逆算して今何に力を入れていくかを計画を立て実行してみてください。今後もみなさんへの知識のアップデートの場として大学情報を提供していきたいと思います。

記事作成者

赤川 聡 (Satoshi Akagawa)

オンライン大学受験予備校 JADE

大学卒業後から現在に至るまで教育業界に従事し、中学受験、高校受験、大学受験部門にて指導。校舎長、新規事業部立ち上げおよび事業部長、執行役員などを経験。長年の指導経験に基づいた、生徒一人ひとりに合わせた指導力が強み。