こどもたちの文字が薄いために、小学校で鉛筆の濃さの指定をHBから2Bに上げる動きが広がっているようです。

AERA dot (2021年6月7日号の記事)には、「『正しいものに〇をつけましょう』という問題がありますが、鉛筆で書かれた印が薄すぎて、どれに〇がついているのか分からないんです」

間違いを消した跡と、丸印の判別がつかないものが増えたという。
「同校の入試では例年、入試に使う鉛筆を学校側が用意。HBの濃さで統一していたが、最近は2Bの鉛筆を用意することにした。」「鉄棒にぶら下がる時間も短くなっている」等が書かれています。

「手書き作業の減少は学力低下につながる」との危惧もあり、海外では手書きを見直す動きも出ています。

学習面での子どもたちの理解を促すために工夫された映像等の解説により、「わかりやすさ」は広がっていますが、それを書いて表現する際の「思わぬこどもの現実」をこの記事から知ることになりました。

いうまでもなく、現段階のテストは「書いて評価」されます。鉛筆を正しく持ち、相手が読めるように丁寧に書くという基本を早期に身につけておきたいものです。

記事作成者

秦 有樹

株式会社Progress CEO / 株式会社インフィニットマインド 代表取締役 / 株式会社学研エデュケーショナル 取締役 / 一般社団法人こども未来投資プロジェクト 理事

大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発など幅広く職務に従事する。
2023/9/11 「ワーキングメモリを鍛える ながら脳トレ30」を出版。(4書店でビジネス書部門売上No.1を獲得)